演習 - .NET 8 でテレメトリを拡張する - Training

5 分

現在の eShopLite アプリでは、OpenTelemetry によって提供される既定のテレメトリが使用されています。テレメトリデータにカスタムメトリックとカスタム属性を追加することで、テレメトリを拡張できます。この機能を使用すると、テレメトリデータにさらに多くのコンテキストを追加したり、Application Insights でより強力なクエリを作成したりできます。

この演習では、アプリに新しいメトリックを追加し、監視アプリでそれらを表示する方法を確認します。

カスタムメトリックを作成する

時間の経過に伴う在庫の変化をより詳細に把握するために、カスタムメトリックを作成します。

Visual Studio Code の [エクスプローラー] ペインで、Products フォルダーを右クリックし、[新しいファイル] を選択します。
[ファイル名] フィールドに「ProductsMetrics.cs」と入力します。

テキストエディターで、コードを次の例に置き換えます。

using System;
using System.Diagnostics.Metrics;

public class ProductsMetrics
{
    private readonly Counter<int> _serviceCalls;
    private readonly Counter<int> _stockChange;

    public ProductsMetrics(IMeterFactory meterFactory)
    {
        var meter = meterFactory.Create("eShopLite.Products");
        _stockChange = meter.CreateCounter<int>("eshoplite.products.stock_change", unit: "{stock}", description: "Amount of stock being changed through the product service.");
    }

    public void StockChange(int quantity)
    {
        _stockChange.Add(quantity);
    }
}

上記のコードでは、eshoplite.products.stock_change という新しいメトリックが作成されます。これは、製品サービスを通じて変更された在庫の量を追跡するメトリックです。

Ctrl+S を選択して、ファイルを保存します。
[エクスプローラー] ペインの Products フォルダーで、Program.cs を選択します。
AddObservability のコードをこのコードに置き換えます。
```
builder.Services.AddObservability("Products", builder.Configuration, ["eShopLite.Products"]);

// Register the metrics service.
builder.Services.AddSingleton<ProductsMetrics>();
```
このコードにより、ProductsMetrics クラスが依存関係挿入コンテナーに追加されます。
Ctrl+S を選択して、ファイルを保存します。
[エクスプローラー] ペインの Products フォルダーで、Endpoint フォルダーを展開し、ProductEndpoints.cs を選択します。

既存の在庫更新 MapPut エンドポイントをこのコードに置き換えます。

stock.MapPut("/{id}", async  (int id, int stockAmount, ProductDataContext db, ProductsMetrics metrics) =>
{
    // Increment the stock change metric.
    metrics.StockChange(stockAmount);

    var affected = await db.Product
        .Where(model => model.Id == id)
        .ExecuteUpdateAsync(setters => setters
          .SetProperty(m => m.Stock, stockAmount)
        );

    return affected == 1 ? Results.Ok() : Results.NotFound();
})

依存関係の挿入を使用して、エンドポイントに ProductsMetrics クラスを追加します。その後、StockChange メソッドを呼び出して、新しい在庫量によってメトリックを増分します。

Ctrl+S を選択して、ファイルを保存します。

OpenTelemetry にメトリックを追加する

次に、OpenTelemetry にメトリックを追加して、監視ツールにエクスポートできるようにします。

[エクスプローラー] ペインの Diagnostics フォルダーで、DiagnosticServiceCollectionExtensions を選択します。

新しいパラメーターを受け入れるように AddObservability メソッドを変更します。

public static IServiceCollection AddObservability(this IServiceCollection services,
    string serviceName,
    IConfiguration configuration,
    string[]? meeterNames = null)

Prometheus エクスポーター行の下に、次のコードを追加します。

.AddPrometheusExporter();

// add any additional meters provided by the caller
if (meeterNames != null)
{
  foreach (var name in meeterNames)
  {
    metrics.AddMeter(name);
  }
}

Ctrl+S を選択して、ファイルを保存します。

Prometheus で新しいメトリックを表示する

下部の [ターミナル] ペインで、dotnet-observability/eShopLite フォルダーに移動します。
```
cd ..
```

アプリコンテナーを更新します。

dotnet publish /p:PublishProfile=DefaultContainer

dotnet-observability フォルダーに移動し、次のように Docker でアプリを起動します。
```
cd ..
docker compose up
```
ブラウザーで http://localhost:32000 の eShopLite アプリを開きます。
[Products] ページに移動し、複数の製品の在庫量を変更します。
Prometheus ダッシュボードで http://localhost:9090 を開きます。
検索ボックスに eshoplite_products_stock_change_total メトリックを入力し、[Execute] を選択します。

それがテーブルに表示されます。
[グラフ] タブを選択します。時間の経過に伴う在庫量の変化がわかります。
[ターミナル] ペインで、Ctrl+C キーを押してアプリを停止します。

続行

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カスタム メトリックを作成する

OpenTelemetry にメトリックを追加する

Prometheus で新しいメトリックを表示する

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