Azure Stack とは
クラウド コンピューティングは、"全か無か" の商品ではありません。 お客様は、ビジネス要件を満たすために必要と思われる任意の範囲まで、クラウドを使用することを選択できます。 クラウド テクノロジの効率的な使用は、移行のシナリオに限られるわけではありませんが、一部のコンピューティング リソースがオンプレミスのデータセンターに残されるハイブリッド環境では、非常に重要な役割も果たします。 パブリック クラウドとして Azure を使う Contoso のようなお客様の場合、Azure Stack オファリングを使うことで、そのハイブリッド モデルを最適化できます。 このユニットでは、Azure Stack の概要とその特性について学びます。
Azure Stack とは
Azure Stack は、データセンター、エッジの場所、リモート オフィス、クラウドにわたってハイブリッド アプリケーションを一貫して構築し、実行するための Azure 拡張機能を提供する製品ファミリです。 Azure Stack ファミリは、Azure Stack Hub、Azure Stack HCI、Azure Stack Edge から構成されています。
Microsoft では、ハイブリッド クラウド戦略の一環として、オンプレミスのワークロードをプロビジョニングして管理する方法を革新しようと努めている Contoso のようなお客様のために、明確な実装パスを提供するオファリングを構築してきました。 結果として Microsoft は、2017 年に導入した Microsoft Azure Stack を、Azure Stack Hub というブランドに変更しました。 さらに、2019 年 11 月には次の 2 つの追加製品を発表しました。Azure Stack HCI と Azure Stack Edge です。 これらの製品はそれぞれ、ハイブリッド クラウドの異なる一連のニーズに応えることを目的としていますが、Azure Stack ファミリのこれら 3 つの製品に備わる別個の特徴と機能は、相互に補完するものとなっています。 このモジュールでは、これらの製品と、それらの相関性について詳しく説明します。
これらの違いにもかかわらず、Azure Stack 製品は、以下を含め、ハイブリッド クラウド モデルへの移行を容易にするいくつかの特性を共有しています。
- オンプレミスの展開。
- Azure との緊密な統合。
- レガシ インフラストラクチャの置き換えと統合を促進する最新のテクノロジ。
- Azure と同じサブスクリプション、年額コミットメント、課金ツールを使う従量課金制の料金。
- Microsoft またはサードパーティ ベンダーのいずれかから提供される、特定目的のために構築された、事前構成済みの Microsoft 認定ハードウェア。
Azure Arc と Azure Stack
Azure Arc は、複雑な分散型ハイブリッド環境の管理を簡素化するために利用できる一連のテクノロジで構成されています。 一元化された、スケーラブルで一貫性のあるマルチクラウドとオンプレミスのガバナンスおよび管理プラットフォームが提供されます。 Azure Arc により、Desired State Configuration やオートメーションなどの DevOps プラクティスを簡単に導入できます。 また、監視とセキュリティが組み込まれており、リソースの場所に関係なく、クラウドファースト戦略を推進できます。 同時に、Azure Arc では従来の ITOps ツールとプラクティスも引き続き使用できます。DevOps モデルに移行し、クラウド ネイティブのアーキテクチャと運用のパターンから最大限のメリットを得られるためです。
Azure Arc では、Azure サービスの管理と、オンプレミスのインフラストラクチャとの間にさらに統合が提供されます。 Azure Arc と Azure Stack は、相互に補完するものです。 Azure Arc のベネフィットを Azure Stack と組み合わせることができます。 Azure Arc では、Azure Stack ハードウェア上で実行されている仮想化およびコンテナー化されたワークロードを管理し、Azure Stack のコンピューティングとクラウドの機能を使うことができます。
Note
Azure Arc では、Azure Stack HCI や Azure Stack Edge との統合が提供されます。 Azure Stack Hub には独自の Azure Resource Manager レイヤーがあります。
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