はじめに

完了

データ量の増大やデータの多様化が進むなか、データ ガバナンスを適切に実施するための課題は困難さを増していく可能性があります。 デジタル変革テクノロジによって、新しいデータ ソースが誕生しました。 どのようなデータにアクセスできるのかをユーザーがわかるようにするには、どうすればよいのでしょうか? どのような種類のデータが存在していて、それがどこに格納されているのかがわかるとは限らない場合、管理者はどうやってデータを管理すればよいのでしょうか? データに機密情報や個人情報が含まれているかどうかを把握できるようにするには、どうすればよいのでしょうか?

これらの課題はいずれも、データやストレージのソースに関する分析情報がなければ、簡単には解決できません。 使用や保管に関するデータガバナンス プランを作成するには、まず組織で使っているデータについて把握する必要があります。

Depiction of a pie chart that shows 81% of data is stored in multiple public cloud sources. It shows that 11% is stored in private dedicated clouds. It also shows that 7.5% is stored in one public and one or more private clouds and 0.5% is in multiple public clouds only. Icons represent various source locations for on-premises and cloud sources.

シナリオ例

データのユーザーまたはプロデューサーは、ビジネスまたは技術データ アナリスト、データ サイエンティスト、あるいはデータ エンジニアである可能性があります。 これらのユーザーは通常、信頼できるデータ ソースに注釈を付けたり、カタログ化したり、検索したりするための手動のプロセスに、多くの時間を費やします。

データ ソースを一元的に登録する場所がないと、ユーザーは別のプロセスの過程で利用するまで、データ ソースに気付かない可能性があります。

データ ソースのメタデータの説明を記述することは、多くの場合、無駄な作業です。 通常、クライアント アプリケーションは、データ ソースに格納されている説明を無視します。 データ ソースに関するドキュメントの作成は困難です。ドキュメントをデータ ソースと同期させる必要があるからです。 また、古いと思われるドキュメントをユーザーが信頼しない場合もあります。

エンド ツー エンドでデータを追跡する機能がない場合は、他のチームが所有するデータ パイプラインによって引き起こされた問題のトレースに時間を費やす必要があります。 データセットを変更すると、ビジネスまたはミッション クリティカルな関連レポートに誤って影響を与える可能性があります。

Microsoft Purview は、これらの問題に対処し、既存の情報資産から企業が最大限の価値を容易に得られるように設計されています。 このカタログにより、データを管理しているユーザーはデータ ソースの検出と把握が容易になります。

Diagram of data governance that shows a Chief Data Officer connected to one icon that represents discovery considerations and another icon that represents compliance issues.

学習内容

ここで説明する Microsoft Purview の概要を参照すれば、Microsoft Purview がエンタープライズ データをマッピングするための最適なツールになる理由である重要な側面を理解できます。 具体的には、次の機能について見ていきます。

  • さまざまなプラットフォームや場所のデータを管理する。
  • データ ランドスケープをマップする。
  • 機密データを分類する。
  • 顧客が信頼できるデータを見つけられるようにする。

主な目標

このセッションを完了すると、エンタープライズ データ環境とさまざまなデータ ソースを管理する上で、Microsoft Purview が適切な選択肢となるかどうかを判断できるようになります。