Power Fx のビジネス バリューを確認する

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Power Fx は Microsoft Power Platform 全体で使用されるローコード言語です。 広範な用途に使用され、厳密に型指定された、宣言型の高機能なプログラミング言語で、人が使いやすいテキストで表現されています。 この使いやすさにより、Power Fx は一般的なエンド ユーザーでも学習して理解し、使用することができます。

Power Fx は、Microsoft Excel で数式を作成する場合と同じような方法でオブジェクトをバインドします。 たとえば、Microsoft Excel では数式を使用して、セルに表示される内容を制御します。 セル I46 に数式 =IF(I45="テキスト","真","偽") を入力すると、セル I45 の内容に基づいて値が表示されます。 セル I45 に "テキスト" という語が含まれている場合、I46 には "真" という語が表示されます。 I45 に "テキスト" という語が含まれていない場合、I46 には "偽" と表示されます。 キャンバス アプリにおける UI コントロールの Visible プロパティについても同様に考えることができます。 "希望価格" という名前のコントロールで式 If(IsBlank(“Property Name”.Text),false,true) を使用すると、"プロパティ名" という名前のコントロールにテキストが含まれているかどうかを評価することになります。 含まれていない場合、希望価格コントロールはアプリに表示されません。 含まれている場合、希望価格コントロールはアプリに表示されます。 キャンバス アプリで値が変化すると、スプレッドシートの場合と同様に、式のロジックによって値が自動的に再計算されますが、これはコントロールの表示に影響します。

キャンバス アプリのコードが表示されているスクリーン ショット。

Power Fx は Microsoft Power Platform 全体で使用されます。 以下に例を示します。

  • Power Apps: 前述のように、Power Fx は Power Apps でキャンバス アプリを構築する際に使用される基本言語です。 以下に示すようなキャンバス アプリケーションのほぼすべての側面を制御するために使用されます。

    • コントロールが表示されるタイミングの定義
    • ギャラリーの内容のフィルタ処理
    • 高度な計算の実行
    • その他
  • Microsoft Dataverse: Dataverse テーブルに計算列を作成するために使用できます。 たとえば、Dataverse で、販売注文の明細行品目を格納するテーブルを作成できます。 各明細行品目の合計価格を計算するには、製品の現在の定価に、明細行品目レコードに定義された製品の数量を掛ける Power Fx 式を作成します。

  • Copilot Studio: Power Fx 式は、Copilot Studio でトピックを作成する際に使用されます。 変数の設定や高度な条件付きロジックの作成といった操作を実行するために使用されます。 たとえば、レストランであれば、Copilot Studio を使用して、顧客の予約を受けることのできるコパイロットを構築できます。 顧客が予約を行えるのは最大で 14 日前までです。 Power Fx を使用すると、顧客が要求した予約日が今後 14 日間の範囲内にあることを確認できます。 範囲内にない場合は、予約期間外である旨のフィードバックと、次に行う手続きの説明もユーザーに提供することができます。

前述の例は、Power Fx のさまざまな使用方法のごく一部です。 Power Fx を使用すると、Microsoft Power Platform でだれでも簡単に強力なソリューションを構築できます。