製品カタログの設定

完了

これまで、個別の製品やファミリの作成、価格表の作成と有効化など、製品カタログの中核となる要素に焦点をあてて説明してきました。 製品カタログには、より豊かなエクスペリエンスを提供したり、商品の追加プロセスを合理化したりなど、変更可能ないくつかの設定項目があります。 たとえば、営業案件、見積もり、注文、請求書に製品を追加する場合は、製品をひとつずつ作成する必要があります。 その他、いくつかの設定を変更することで、営業担当者が製品ラインの追加や製品作成などの作業を簡単に行う機能を有効化できます。

アプリケーションの [アプリケーション設定] エリアで製品カタログ設定にアクセスできます。 変更可能な設定は複数あります。 全般設定セクションでは、次の設定を変更できます:

  • 製品の作成がアクティブな状態: 通常、製品は非アクティブな状態で作成されるため、個別にアクティブ化する必要があります。 製品をアクティブな状態で作成するかどうかを指定します。 アクティブな製品は作成時に自動的にアクティブ化されます。 (これは関連付けられた製品ファミリがない製品のみに適用されます。)

  • 既定の価格表の選択を許可する: 営業案件の既定の価格表を組み込みのルールで選択するかどうかを設定します。 (テリトリーに定義された既定の価格表に基づく。)

  • システム価格決定の計算: システムによる価格計算を使用するか、プラグインによるカスタム価格を使用するかを定義します。

  • 価格表を任意にする: 営業案件、見積もり、注文書、請求書において、価格表を関連付けることなく個別の品目を作成できるようになります。

  • バンドルされた製品の最大数: バンドルに覆滅ことのできる商品の最大数を指定します。 既定では、数値は 15 に設定されています。

  • 製品バンドルの最大プロパティ数: 製品またはバンドルが持つことのできるプロパティの最大数を指定します。 既定では、数値は 50 に設定されています。

  • 値引きの計算方法: 値引きを単位ごとに行うか、品目ごとに行うかを指定します。 既定では、ライン品目に設定されています。

設定内容を表示した [全般設定] タブのスクリーンショット。

製品のカスタム価格決定の使用

Dynamics 365 Sales の価格決定エンジンは、価格決定方法と割引方法の製品セットをサポートしています。 標準セットは、製品に対する課税や割引、その他の価格決定ルールを適用する特定の要件によって、ビジネスに制限がある場合があります。

営業案件、見積もり、注文、および請求書で、製品のカスタム価格決定を定義する場合は、CalculatePrice メッセージを使用できます。

営業案件、見積もり、注文、および請求書にカスタム価格決定を使用する手順は、大まかに次のとおりです。

  1. Organization.OOBPriceCalculationEnabled 列の値を 0 (False) に設定します。

  2. 営業案件、見積もり、注文、または請求書の価格を計算するためのカスタム価格決定コードを含むプラグインを作成します。

  3. CalculatePrice メッセージにプラグインを登録します。

詳細なステップ バイ ステップの手順については、製品のカスタム価格決定の使用 を参照してください。

拡張された製品エクスペリエンスを有効にする

製品カタログの製品を営業案件、見積もり、注文書、請求書に追加すると、時間がかかることがあります。 各製品と数量を個別に指定する必要があります。 これは、即座に実行できるタイプのタスクです。 営業担当者のこのプロセスを簡略化できる方法の 1 つに、拡張された製品エクスペリエンスを有効にする方法があります。 有効にすると、選択した価格表のすべての製品を含むグリッドが表示され、追加する特定の製品と数量を選択できます。

拡張された製品エクスペリエンスを有効にした、製品カタログの設定のスクリーンショット。

この機能を 営業ハブ アプリで有効にするには、アプリ設定 領域に移動して 製品カタログの設定 ページを選択し、 製品追加の拡張エクスペリエンス を有効にします。 有効にすると、製品の追加 ダイアログ ボックスをカスタマイズするための追加オプション が 表示されます。

追加のオプションが表示される [製品の追加] のスクリーンショット。

詳細およびステップバイステップの手順については、製品を追加するための拡張されたエクスペリエンスを有効にする を参照してください。

製品名を翻訳する

多くの組織では、営業担当者がさまざまな言語で顧客と関わっている場合があります。 その場合、相互販売やアップセルなどを行う際に、製品カタログでさまざまな難題が発生する可能性があります。 これを簡単にするために、使用できる翻訳を作成できます。

製品の翻訳の詳細およびステップバイステップの手順については、製品名とプロパティを複数の言語に翻訳する を参照してください。