Outlook を自動化する

デスクトップに Microsoft Outlook がインストールされている場合は、Power Automate デスクトップによって、Outlook のアクションを使用して処理を自動化できます。

これらのアクションを使用すると、Outlook の起動や終了、接続されているすべてのアカウントからのメールの取得、送信、処理、保存を行うことができます。同じフローで複数のアカウントを処理できるため、複数のソースからのメールを処理して、すべてのアカウントを同時に管理することができます。

Outlook の起動と終了

Outlook のアクションを展開する前に、Outlook の起動アクションを使用して Outlook を起動し、そのインスタンス変数を作成します。このアクションにパラメーターは必須ではありませんが、他の Outlook のアクションには、作成したインスタンスが必要です。

Outlook の起動アクションダイアログのスクリーンショット。

作成したインスタンスがフローで不要になった場合は、Outlook の終了アクションを展開して、そのインスタンスを終了します。

Outlook フォルダーから特定の基準を満たすメールを取得するには、Outlook からのメールメッセージの取得アクションを使用します。

取得するメールを制限するには、さまざまなフィールドに含まれている親フォルダー、状態、またはキーワードに従ってそれらをフィルター処理します。取得したメールに添付ファイルが含まれている場合は、そのアクションを実行することによって、ファイルをローカルのデスクトップに保存できます。

Outlook からのメールメッセージの取得アクションダイアログのスクリーンショット。

Outlook を使用してメールメッセージを送信するには、新しいメールメッセージを作成して送信する Outlook からのメールメッセージの送信アクションを展開します。アクションのプロパティでは、次の要素を指定できます。

必要に応じて、メールの本文を HTML で記述したり、ファイルをメッセージに添付したりすることができます。ファイルを添付するには、添付ファイル フィールドに、ファイルのパス、または 1 つのファイルか一連のファイルを含む変数を入力します。

Power Automate デスクトップを使用すると、メールボックスからメッセージを取得した後に Outlook でのメールメッセージの処理アクションを使用して、これらのメッセージを処理することができます。

このアクションでは、削除する、未読としてマークする、メッセージを他のフォルダーに移動するなど、一連の重要なメール操作を実行します。

このアクションを使用するには、メールのリストを入力として設定する必要があります。このリストは、Outlook からのメールメッセージの取得アクションにより作成できます。

Outlook でのメールメッセージの処理アクションダイアログのスクリーンショット。

Power Automate デスクトップを使用すると、取得したメールの処理に加えて、Outlook メールメッセージの保存アクションを使用して、メールをローカルに保存できます。

このアクションには、Outlook からのメールメッセージの取得アクションを使用して取得できるメールのリストが必要です。

抽出したメールは、Outlook メッセージ、HTML、テキストなど、さまざまなファイルタイプに保存できます。ファイルに手動で名前を付けるには、ファイル名ドロップダウンメニューでユーザー定義を選択し、名前を付けて保存フィールドに入力します。

Outlook メールメッセージの保存アクションダイアログのスクリーンショット。

メールに返信したり転送したりするには、Outlook メッセージへの応答アクションを使用します。このアクションは、返信、全員に返信、または転送を行うことで、Outlook メッセージに応答します。

アクションのプロパティで、メールの変数を入力する必要があります。 Outlook からのメールメッセージの取得アクションを使用して取得したメールリストの個々の要素を使用できます。

このアクションでは、テキストのほか、返信メッセージにファイルを添付することもできます。ファイルを添付するには、添付ファイル フィールドに、ファイルのパス、または 1 つのファイルか一連のファイルを含む変数を入力します。

メールを転送することを選択した場合は、メールのプライマリ受信者や、CC および BCC の受信者も入力します。