導入
Microsoft Excel のデータの格納と操作に関連するタスクを自動化することは、ほとんどのビジネスにとって不可欠です。
Excel で大量のデータを処理することは、特に、Excel が営業、会計、人事などの複数の部門で使用される大規模な組織では、一般的です。 Excel ドキュメントには、複数のワークシートにまたがる行と列にデータが含まれています。
Excel ドキュメントのデータの入力、処理、および選択は、頻繁に手動で実行される、アルゴリズムによるタスクです。つまり、これらのタスクを自動化できる、さまざまなシナリオやユース ケースが存在する可能性があります。
たとえば、会社が Excel ドキュメントの顧客一覧を受け取るシナリオを考えてみてください。 ドキュメント構造は、会社がそのレコードを保持している方法とは異なる場合があります。 新しい一覧をメイン ファイルに追加するには、メイン ファイルの構造に合わせてデータを再構築する必要があります。
したがって、Excel ドキュメントを読み取り、メイン ファイルと同じ形式になるように行または列をシフトして、エラーが発生したり、情報が失われないようにデータをメイン ファイルにコピーする必要があります。 このタスクを自動化すると、メイン ファイルに対するすべての更新を、ユーザーの介入なしに、エラーを発生させずに実行できるようになります。
このモジュールでは、Excel に関連するビジネス タスクを自動化するフローを設計することを通じて、Excel のアクションの最も一般的な使用方法について説明します。
学習目標
このモジュールでは、次の方法について説明します。
- Excel ファイルを開き、既に開いているファイルにフローを添付する。
- Excel の一連のアクションを使用して、Excel ファイルとの間でデータの読み書きを行う。
- ワークシートを作成および編集する。
- Excel ファイルを保存して閉じる。
前提条件
このモジュールを完了するには、Microsoft Excel についての基本的な知識に加えて、デスクトップ用 Power Automate コンソールおよびフロー デザイナーについての基本的な知識が必要です。