SAP HANA on Azure (Large Instances) の単一と複数の SAP システムについて調べる

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単一の SAP システム

Azure で SAP ランドスケープを実行するには、SAP ランドスケープの Azure リージョンに最も近いエンタープライズ エッジ ルーターに接続します。 Azure IaaS 内の VM と HANA L インスタンス スタンプの間のネットワーク待ち時間を最小限に抑えるために、HANA L インスタンス スタンプは専用のエンタープライズ エッジ ルーター デバイスを介して接続されます。

(SAP アプリケーション インスタンスをホストする VM の) ExpressRoute ゲートウェイは、オンプレミスのネットワークに接続する 1 つの ExpressRoute 回線に接続されます。 同じ仮想ネットワークが、L インスタンス スタンプへの接続専用の別のエンタープライズ エッジ ルーターに接続されます。

このシステムは、単一の SAP システムのわかりやすい例です。 SAP アプリケーション層は Azure でホストされます。 SAP HANA データベースは SAP HANA on Azure (L インスタンス) で実行されます。 2 Gbps または 10 Gbps のスループットの ExpressRoute ゲートウェイ帯域幅がボトルネックになっていないことを前提としています。

複数の SAP システム

SAP HANA on Azure (L インスタンス) に接続するために複数の SAP システムまたは大規模な SAP システムをデプロイする場合、ExpressRoute ゲートウェイのスループットがボトルネックになることがあります。 また、運用と非運用のシステムを分離することが必要な場合もあります。 そのような場合は、アプリケーション層を複数の仮想ネットワークに分割します。 次のような場合、HANA L インスタンスに接続する特殊な仮想ネットワークを作成することもできます。

  • HANA L インスタンス内の HANA インスタンスから、NFS 共有をホストする Azure の VM に直接バックアップを実行する。
  • HANA L インスタンス ユニットから、バックアップ ファイルなど大きなファイルを Azure 内の管理されたディスク領域にコピーする。

スケーラブルなネットワーク アーキテクチャでは次のように対応します。

  • 1 つの大規模な SAP アプリケーション層に対して複数の仮想ネットワークを活用します。
  • 同じ仮想ネットワークの個々のサブネットに SAP システムの組み合わせを配置するのではなく、デプロイされた SAP システムごとに個別の仮想ネットワークをデプロイします。

さまざまな SAP システムの VM をホストしているさまざまな仮想ネットワークの間で適用する規則や制限によっては、それらの仮想ネットワークをピアリングする必要があります。