はじめに

完了

テナントの範囲を越えて Power BI レポートを共有するためのさまざまな方法があります。 使用できる埋め込みシナリオの一覧を次に示します。 このモジュールの残りの部分で、各オプションを調べます。

  • Web に公開

  • Microsoft Teams への埋め込み

  • SharePoint Online Web パーツ

  • PowerApps への埋め込み

また、Power BI Embedded (PBIE) という、Azure portal から開始できる特殊なバージョンの Power BI もあります。 PBIE を使用すると、アプリケーション開発者は、完全に対話形式のレポートをアプリケーションに埋め込むことができます。 Microsoft は、独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) が、顧客による分析上の決定に役立つビジュアルをアプリケーションに埋め込めるようにし、分析ソリューションを独自に作成しなくて済むように、Power BI Embedded を開発しました。 

PBIE の詳細については、こちらの記事を参照してください。

Web に公開

Power BI の [Web に公開] オプションを使用して、対話型の Power BI のコンテンツをブログ記事、Web サイト、メールやソーシャル メディアに簡単に埋め込むことができます。 また、発行したビジュアルを簡単に編集、更新、共有停止することもできます。

Note

既定では、Web への公開は無効になっています。 Power BI 管理者は、管理ポータル > [テナント設定] > [エクスポートと共有の設定] で、この機能を有効にすることができます。

警告

慎重に進めてください。 [Web に公開] を使用すると、ご自身が公開したレポートまたはビジュアルをインターネット上のすべてのユーザーが表示できます。 表示に認証は必要ありません。 [Web に公開] のこれらの要因により、パブリック リレーション マテリアルを公開するための優れたオプションになります。 これには、レポートで集計される詳細レベルのデータの表示が含まれます。 レポートを公開する前に、データや視覚エフェクトを公開しても問題がないかご確認ください。 秘密情報や機密情報を公開しないでください。 不確かな場合は、発行する前に組織のポリシーを確認します。

Power BI 管理ポータルで [Web に公開] オプションにアクセスします。

Power BI コンテンツの埋め込みレポート共有機能のスクリーンショット。

[Web に公開] オプションの詳細については、こちらの記事を参照してください。

Microsoft Teams への埋め込み

Power BI レポートを Microsoft Teams に埋め込むことができます。 Microsoft Teams チャネルで、+ 記号を選択し、[Power BI] オプションをタブとして選択します。Microsoft Teams により、Power BI グループとマイ ワークスペース内のすべてのレポートが自動的に検出されます。 チャネルで [Power BI] タブに表示するレポートを選択できます。

Microsoft Teams の [タブの追加] オプションのスクリーンショット。

SharePoint Online Web パーツ

新しい Power BI の SharePoint Online 用レポート Web パーツを使用すると、対話型の Power BI レポートを SharePoint Online のページに簡単に埋め込むことができます。

新しい [SharePoint Online に埋め込む] オプションを使用するとき、埋め込みレポートでは、行レベル セキュリティ (RLS) を介してあらゆる項目のアクセス許可とデータ セキュリティが順守されます。そのため、安全な内部ポータルを簡単に作成できます。

SharePoint Online にレポートを埋め込むための手順のスクリーンショット。

SharePoint Online へのレポートの埋め込みは、コーディングに関する知識を必要とせず、オンプレミスの SharePoint では機能せず、ユーザーはレポートにアクセスするには SharePoint にログインする必要があります。

SharePoint Online Web パーツでのレポート埋め込みに関する詳細については、こちらの記事を参照してください。

PowerApps への埋め込み

PowerApps にダッシュボードとレポートを埋め込むには、ポータルの [開発者向け設定] で [アプリにコンテンツを埋め込む] を有効にする必要があります。 この設定では、アプリにコンテンツを埋め込むことができるユーザーも選択します。 組織全体を有効にするか、特定のセキュリティ グループに機能を限定するかを選択できます。

Power BI 管理ポータルの [開発者向け設定] ページのスクリーンショット。