予約の使用を監視および最適化する

予約を購入した後は、その使用を監視し、完全に使用していることを確認する必要があります。このユニットでは、使用率の低い予約を見つける方法とその使用を最適化する方法について説明します。

予約使用率を確認する

Azure portal で予約の使用状況を確認できます。節約を最大限に高めるには、可能な限り 100% の使用率以下を予約してください。

課金管理者は、[コスト管理と請求]>[予約トランザクション]> からすべての予約を表示してから、青いバナーを選択できます。

API を使用して、この同じデータをすべて取得することができます。

Reservation Summaries API を使用して、Reservations Summaries で予約の使用率のデータを取得します。
Reservation Details API を使用して、「Reservations Details - List」で予約の割引が適用されているリソースと数量を判断します。

組織の予約が十分に使用されていない場合は、いくつかの方法で対処できます。

予約を交換する

予約が常に過小使用になっている場合は、未使用の数量を別の推奨サイズに交換することを検討します。

VM 予約は互いに交換可能です。そのため、Azure Virtual Machines、Azure Dedicated Hosts、または Azure VMware Solution の予約を交換できます。
同じ製品の種類の中の他の予約と交換することもできます。たとえば、SQL の予約を別の SQL 製品に対するものと交換できます。
交換を行うときに、製品、リージョン、期間、および支払いオプションを変更できます。たとえば、最初に数量 100 で購入した期間 1 年の Ds1_v3 (米国西部) の予約から、数量 30 を返すことができます。その後、交換の一部として、Es4_v3 (米国東部) を数量 20、期間 3 年で購入できます。
交換時、予約金額が日割り計算で返金され、新しい購入の全額が請求されます。日割り計算された予約金額は、返金される予約の日割り計算された残余値です。
新しい予約の生涯コミットメントは、返上する予約の残りのコミットメントと同じか、それよりも大きい必要があります。たとえば、1 か月あたり 100 米国ドルの 3 年間の予約を 18 回目の支払い後に交換する場合、新しい予約の生涯コミットメントは 1,800 ドル以上である必要があります (月払いまたは前払い)。
交換にかかかる料金や違約金はありません。

リソースを変更する

可能であれば、予約割引が適用されない既存のリソースを、十分に使用されていない予約と一致するサイズに変更することができます。たとえば、適合するリージョンに種類が E シリーズの未使用の予約がある場合は、D シリーズから E シリーズに VM を変更できます。

予約のスコープの変更

予約の範囲が単一のサブスクリプションまたはリソースグループである場合、別のサブスクリプションまたはリソースグループには、予約の恩恵を受けられる一致するリソースが存在する可能性があります。次の 2 つのアクションのうちのいずれかを検討してください。

予約を返金する

Azure portal で予約を返金できます。返却する予約を選択し、[返金] を選択します。
現在、Azure では、中途解約料は請求していませんが、将来的には 12% の解約料が発生する可能性があります。
1 つの請求プロファイルまたは 1 回の加入契約のすべての予約コミットメントのキャンセル額合計は、12 か月間のローリングウィンドウにおいて 50,000 米国ドルを超えてはなりません。たとえば、1 か月あたり $100 の 3 年間の予約を 18 か月目に返金した場合、取り消したコミットメント額は $1,800 となります。この返金後は、48,200 ドルが返金可能な新しい限度額になります。返金から 365 日が経過すると、限度額が 48,200 ドルから 1,800 ドル増え、新しいプールは 50,000 ドルになります。その課金プロファイルまたは EA 加入契約のその他のすべての予約取り消しは、同じプールから減額され、同じ補充ロジックが適用されます。
1 つの請求プロファイルまたは 1 回の EA 加入契約で、12 か月のウィンドウに対して上限 50,000 ドルを超える払い戻しは、Azure では処理されません。