予約購入後の分析とレポート
このユニットでは、レポートを分析して実行するために、予約購入後に作成または使用することができるいくつかの主要なレポートについて説明します。
実際のコスト データと分散コスト データという 2 つの概念を理解することが重要です。
- "実際のコスト データ" では、使用量に予約が適用されると、リソース使用量のコストはゼロと表示されます。 このデータには、予約トランザクションも含まれます。 たとえば、リソースのオンデマンド コストが 1 時間あたり 1 ドルのときに、予約が適用される場合、実際のコスト データでは、コストはゼロと表示されます。
- "償却コスト データ" は、予約が適用されるときのリソースの有効コストを示します。 たとえば、リソースのオンデマンド コストが 1 時間あたり 1 ドルのときに、予約によってリソースに 50% の割引が提供される場合、償却データの有効コストは、1 時間あたり 0.5 ドルと表示されます。
Power BI で予約の削減額を確認できます。 償却コスト データは、エンタープライズ契約と Microsoft 顧客契約のお客様のみが利用できます。
チャージバック データ
次のセクションでは、予約のチャージバックを準備するさまざまな方法について説明します。
コスト分析によるチャージバック
コスト分析を使用すると、請求書に記載される料金が表示されます。 この料金は、実際のコストとして表示されるか、予約期間全体に分散されます。
Azure portal で、スコープの [コスト分析] に移動します。 たとえば、 [コストの管理と請求]>[コスト管理]>[コスト分析] の順に移動します。
ビューを [実際のコスト] から [分散コスト] に変更します。
次のフィルターを適用します。
- [価格モデル] には [予約] を選択します。
- [予約] には [予約名] を選択します。
次に示すように、フィルターとビューを選択します。 ビューには、サブスクリプション、リソース グループ、またはリソースによる予約消費の金額が表示されます。 このビューを使用して、予約の使用に対してチャージ バックできます。
使用状況の詳細データからチャージバック レポートを作成する
チャージバック レポートを作成して、償却データを使用して内部コスト センターに請求できます。 償却データでは、予約コストは、予約の対象となるインスタンスの割引料金に基づく消費額です。 償却コスト データは、以下に関する予約の使用状況の金銭的価値を示します。
- リソース (VM など)
- リソース グループ
- タグ
- サブスクリプション
償却データを表示するには、[コストの管理と請求]>[エクスポート] に移動し、ディメンションの [償却データ] を選択します。 償却データは、API を使用して取得することもできます。
Power BI を使用したチャージバック
Enterprise Agreement および Microsoft 顧客契約のお客様は、Power BI Cost Management アプリで RI のチャージバック レポートを確認できます。 予約トランザクション、サブスクリプション名、リソース グループを確認すると、リソースを使用しているチームを特定しやすくなります。
Cost Management アプリを取得します。
RI のチャージバック レポートを確認します。
未使用の予約コスト
コスト分析の使用されていない予約ビューには、使用率が低い予約の金銭的価値が表示されます。 レポートを使用して予約の無駄を確認し、修正に優先順位を付けます。
コスト分析で、ビューを実際のコストから分散コストに変更します。
次の項目を選択して、コスト分析ビューを設定します。
- [料金の種類] を使用されていない予約に設定します。
- [グループ化] を [予約] に設定します。
- [細分性] を [月単位] に設定します。
- グラフの種類を [テーブル] に設定します。
使用されていない予約の情報は、使用状況の詳細データに含まれています。 これを表示するには、償却データを取得し、Charge type = unusedreservation にフィルターを適用して、予約の無駄を取得します。
Cost Management アプリでも同じデータを使用できます。