並べ替えられた結果を制限する
TOP 句は、SELECT 句の Microsoft 独自の拡張機能です。 TOP を使用すると、返される行の数を、正の整数、または該当するすべての行の割合として指定できます。 行の数は、定数または式として指定できます。 TOP は、ORDER BY と共に最も頻繁に使用されますが、順序指定されていないデータと共に使用することもできます。
TOP 句を使用する
ORDER BY と共に使用される TOP 句の簡略化された構文は次のとおりです。
SELECT TOP (N) <column_list>
FROM <table_source>
WHERE <search_condition>
ORDER BY <order list> [ASC|DESC];
たとえば、Production.Product テーブルから最も高価な 10 個の製品のみを取得するには、次のクエリを使用します。
SELECT TOP 10 Name, ListPrice
FROM Production.Product
ORDER BY ListPrice DESC;
結果は次のようになります。
Name
ListPrice
Road-150 Red, 62
3578.27
Road-150 Red, 44
3578.27
Road-150 Red, 48
3578.27
Road-150 Red, 52
3578.27
Road-150 Red, 56
3578.27
Mountain-100 Silver, 38
3399.99
Mountain-100 Silver, 42
3399.99
Mountain-100 Silver, 44
3399.99
Mountain-100 Silver, 48
3399.99
Mountain-100 Black, 38
3374.99
TOP 演算子は、選択された行に対して意味のある優先順位を提供するために、ORDER BY 句に依存します。 TOP は ORDER BY なしでも使用できますが、その場合、返される行を予測する方法はありません。 この例では、ORDER BY 句を指定しなかった場合、任意の 10 件の注文が返される可能性があります。
WITH TIES の使用
TOP キーワードでは、返される行の固定数を指定するだけでなく、WITH TIES オプションを指定することもできます。これにより、選択した上位 N 行に含まれる可能性のある値を含むすべての行が取得されます。
前の例では、クエリによって、価格の降順で最初の 10 個の製品が返されました。 しかし、WITH TIES オプションを TOP 句に追加すると、上位 10 個の最も高価な製品に含まれる行が多くなります。
SELECT TOP 10 WITH TIES Name, ListPrice
FROM Production.Product
ORDER BY ListPrice DESC;
この変更されたクエリを実行すると、次の結果が返されます。
Name
ListPrice
Road-150 Red, 62
3578.27
Road-150 Red, 44
3578.27
Road-150 Red, 48
3578.27
Road-150 Red, 52
3578.27
Road-150 Red, 56
3578.27
Mountain-100 Silver, 38
3399.99
Mountain-100 Silver, 42
3399.99
Mountain-100 Silver, 44
3399.99
Mountain-100 Silver, 48
3399.99
Mountain-100 Black, 38
3374.99
Mountain-100 Black, 42
3374.99
Mountain-100 Black, 44
3374.99
Mountain-100 Black, 48
3374.99
WITH TIES を含めるかどうかの決定は、ソース データに関する知識、その一意の値の可能性、および記述するクエリの要件に依存します。
PERCENT の使用
対象となる行の割合を返すには、固定数ではなく TOP と共に PERCENT オプションを使用します。
SELECT TOP 10 PERCENT Name, ListPrice
FROM SalesLT.Product
ORDER BY ListPrice DESC;
PERCENT は WITH TIES オプションと共に使用することもできます。
注意
行数のために、TOP (N) PERCENT を指定すると最も近い整数への切り上げが発生します。
TOP オプションは、特定の範囲の行のみを取得するための方法として多くの SQL Server 専門家によって使用されます。 ただし、TOP を使用する場合は、次の点を考慮してください。
- TOP は T-SQL 専用です。
- TOP 単独では、行のスキップをサポートしていません。
- TOP は ORDER BY 句に依存するため、1 つの並べ替え順序を使用して TOP によってフィルター処理される行を確立し、別の並べ替え順序を使用して出力順を決定することはできません。