カスタム翻訳を定義する

完了

Azure AI 翻訳によって使用される既定の翻訳モデルは一般的な翻訳では有効ですが、カスタム翻訳が必要な特定の語彙が使用される企業や業界向けに翻訳ソリューションの開発が必要になる場合があります。

この問題を解決するには、翻訳用に独自のソース用語セットとターゲット用語セットをマップするカスタム モデルを作成します。 カスタム モデルを作成するには、カスタム翻訳ツール ポータルを使用します。

  1. Azure AI 翻訳リソースにリンクされたワークスペースを作成します
  2. プロジェクトを作成します
  3. トレーニング データ ファイルをアップロードし、モデルをトレーニングします
  4. モデルをテストし、モデルを発行します
  5. API への翻訳呼び出しを行います。

Screenshot showing the Custom Translator portal.

カスタム モデルには一意のカテゴリ ID (スクリーンショットの強調表示部分) が割り当てられます。Azure AI 翻訳リソースに対する translate の呼び出しに category パラメーターを使用して、この ID を指定できます。こうすることで、既定モデルではなくカスタム モデルによって翻訳が実行されます。

API を呼び出す方法

翻訳を開始するには、POST 要求を次の要求 URL に送信します。

https://api.cognitive.microsofttranslator.com/translate?api-version=3.0

要求には、いくつかのパラメーターを含める必要があります。

  • api-version: API の必要なバージョン。
  • to: 翻訳先の言語。 たとえば、フランス語の場合は to=fr です。
  • category: 自分のカテゴリ ID

要求には、いくつかの必要なヘッダーも含まれている必要があります。

  • Ocp-Apim-Subscription-Key。 クライアント キーのヘッダー。 (例: Ocp-Apim-Subscription-Key=<your-client-key>)。
  • Content-Type。 ペイロードのコンテンツ タイプ。 必要な書式は Content-Type: application/json; charset=UTF-8 です。

要求本文には、翻訳するテキストを指定する Text プロパティを持つ JSON オブジェクトを含む配列が含まれている必要があります。

[
    {"Text":"Where can I find my employee details?"}
]

C#、Python、curl の使用など、API に要求を送信する方法はさまざまです。 たとえば、簡単な呼び出しを行うには、curl を使用して POST 要求を送信できます。

curl -X POST "https://api.cognitive.microsofttranslator.com/translate?api-version=3.0&from=en&to=nl&category=<category-id>" -H "Ocp-Apim-Subscription-Key: <your-key" -H "Content-Type: application/json; charset=UTF-8" -d "[{'Text':'Where can I find my employee details?'}]"

上記の要求は、英語からオランダ語に文を翻訳するための呼び出しを行います。

返された応答

要求が成功した場合、応答は 200 の応答コードを返します。 また、次のように、翻訳されたテキストを含む応答本文も返します。

[
    {
        "translations":[
            {"text":"Waar vind ik mijn personeelsgegevens?","to":"nl"}
        ]
    }
]

要求が成功しなかった場合は、エラーの種類に応じてさまざまな状態コードが返される場合があります。たとえば、400 (クエリ パラメーターが見つからないか、無効である) などです。 コードとその説明の完全な一覧については、応答状態コードに関する記事を参照してください。

Note

カスタム翻訳の詳細については、「クイック スタート: カスタムモデルを使用して構築、発行、および翻訳する」を参照してください。