パフォーマンス アナライザーを使ってレポートのパフォーマンスを確認する
優れたレポート デザイナーは、エンド ユーザーのエクスペリエンスを向上させる方法を常に探しており、レポートの速度はよくある不満です。 レポート数が多い企業では、1 ミリ秒単位でエクスペリエンスを向上させることができます。 パフォーマンス アナライザーを使うことで、最適でないレポート要素を特定し、可能な場合は調整することができます。
パフォーマンス アナライザーとは
パフォーマンス アナライザーは、Power BI Desktop に組み込まれている機能です。レポート要素の更新にかかる時間を測定し、特定の要素の速度が大幅に遅いかどうかを確認できます。
パフォーマンス アナライザーを使って監視する
Power BI Desktop で、[表示] リボンに移動し、[パフォーマンス アナライザー] を選びます。 [パフォーマンス アナライザー] ペインがキャンバスの右側に表示されます。 レポートを操作する準備ができたら、[記録の開始] ボタンを選び、スライサーの調整、値の強調表示、ページの変更などのレポート アクションを実行します。[ビジュアルを更新します] を選び、完了したら [停止] することもできます。
パフォーマンスを向上させる簡単な方法の例を次に示します。
- ページあたりの視覚化を制限します。 ページ全体の読み込みが遅い場合は、代わりに複数のページに視覚化を分散させることを検討します。
- 不要な列と行を削除します。 処理速度の遅いクエリの場合、データを見直して、削除できるものがないかどうかを判断します。
- データ型を設定します。 既定では、Power BI によってインポート対象の列のデータ型が推定されます。これは確認する必要があり、すべての新しい列は手動で設定する必要があります。
- 最も制限の厳しいフィルターを適用します。 データが多いほど読み込みに時間がかかり、必ずしも最適なユーザー エクスペリエンスにはなりません。 まずは結果を限定することを検討し、詳細な情報についてドリルできるようにします。
ヒント
レポートを最適化するのに最適なタイミングは、エンドユーザーと共有する前です。ユーザーからフィードバックを受け取る前にパフォーマンスを改善できるからです。 ただし、改善は継続的なプロセスであり、レポートを公開した後も定期的に行う必要があります。 「Power BI の最適化ガイド」で常に情報を入手してください。