Power Query を使用して静的データをインポートする

完了

前のユニットでは、データフローにアクセスする方法について説明しました。 このユニットでは、Power Query を使用して、静的データ (手動で入力したデータなど) を Dataverse テーブルにインポートするプロセスについて説明します。

このシナリオでは、連絡先 (名、姓、メール アドアレス) の短い一覧を、確認のために一時的な Dataverse テーブルにインポートする必要があります。 この連絡先の一覧は、テキスト ファイルの場合もあれば、手動で追加される場合もあります。

このプロセスでは Power Apps Studio でデータフローを作成します。

Power Query を使用してデータフローを作成する

Power Query を使用して Dataverse にデータをインポートするデータフローを作成するには、次の手順に従います。

  1. Power Apps Studio のデータフロー ページのコマンド バーで、+ 新しいデータフローを選択します。

  2. [新しいデータフロー] ウィンドウで、新しいデータフローの名前を入力し、作成を選択します。

    [新しいデータフロー] ウィンドウのスクリーンショット。フォーカスは、[名前] フィールドと [作成] ボタンにあります。

  3. Power Query のデータ ソースの選択ウィンドウで、ビジネス シナリオのためのデータ ソースを選択します。 多数のさまざまなソースから選択でき、コンピューターから簡単にアップロードしてプロセスを開始できます。 この例では、空のテーブルを作成します。 そのためのオプションを見つけるには、ソース リストの右上にあるさらに表示を選択してから、空のテーブルを選択します。 空のテーブル オプションは、ソース リストの最下行の近くにあります。

    Power Query エディターのスクリーンショット。[データ ソースの選択] ヘッダーと [空のテーブル] オプションが強調表示されています。

  4. 次の手順では、データ ソースに接続します。 ソースによっては、資格情報とデータ ソースに関する詳細の入力が必要になる場合があります。 この空のテーブルの例では、データ構造と行に関する情報を定義できます。 First NameLast NameEmail Addressなどの列名を追加できます。

  5. テーブルに作成した行の下にデータを入力できます。 テーブルに名前を付けることもできます。 この例では、「LearnPQContact」という名前を付けます。 次へを選択してこの手順を完了し、データ変換の手順に移ります。

    Power Query エディターのスクリーンショット。[空のテーブル] データ ソース、そのデータ ソースからのサンプル データ、テーブルの名前、[次へ] オプションが強調表示されています。

  6. データ変換の手順では、計算に基づく列の追加、グループ化、データ ソースの他の列の変換など、データを変換するためのさまざまなオプションを使用できます。 また、削除、名前変更、並べ替えなどのオプションも使用できます。 データ内の Email Address 列をダブルクリックし、その名前を Primary Email Address に変更します。 右側のクエリ設定ペインにある適用された手順の下に、先ほど行った手順である名前が変更された列が表示されていることに注意してください。

    Power Query エディターのスクリーンショット。[変換] および [列の追加] セクション ヘッダーと [次へ] オプションが強調表示されています。

    手順を元に戻す場合は、[適用された手順] の左側にある X を選択できます。

  7. 次へを選択してデータ変換を完了し、テーブル マッピングに移ります。

  8. テーブルのマッピング画面には、新しいテーブルを作成するか、既存のテーブルを更新するかを定義する方法が提示されます。 Power Apps の既定では、新しいテーブルに読み込むオプション選択されています。 次に、データのインポート時に出力先となる列を、各ソース列に対して定義します。 現在のシナリオでは、データ変換の手順でテーブル名を入力した場合、テーブル名テーブルの表示名には、指定したテーブル名が既に設定されています。 この値は、ここで変更できます。 テーブルの説明を入力します。データ変換画面に基づいて新しいテーブルを作成しているため、列マッピングを変更する必要はありません。 次へを選択して、この手順を終了します。

    Power Query エディターのスクリーンショット。[新しいテーブルに読み込む] オプションおよびそのテーブルの定義フィールドと、[次へ] が強調表示されています。

  9. データフロー作成の最後の手順では、更新設定を構成します。 データフローの更新は、オンデマンド (手動で更新) で、または事前に設定したスケジュール (自動的に更新) に基づいて行うことができます。 また、データフロー所有者に更新失敗通知を送信するためのオプションを選択することもできます。 この通知オプションは、スケジュールされた更新を作成する場合に便利です。 更新設定を手動で更新のままにしておき、公開を選択してデータフローの作成を完了します。

    しばらくすると、Dataverse は新しいテーブルのプロビジョニング (または既存のテーブルの更新) を開始し、公開済み状態になっているマイ データフローの一覧に新しいデータフローが追加され、プロセスの完了を確認する通知が送信されます。

  10. 新しく作成したテーブルにアクセスするには、左側のナビゲーション パネルからテーブルを選択し、右上の検索フィールドにテーブルの名前を入力して、新しいテーブルを検索します (または、テーブルの完全な一覧をスクロールすることもできます)。

次の手順

ここでは、手動で入力されたデータを新しい Dataverse テーブルにインポートするデータフローを Power Query を使用して作成する方法について学習しました。 次は、テキスト ファイルから既存の Dataverse テーブルに新しいアカウントを追加する方法について学習します。