次の方法で共有


Visual C++ 2013 プロジェクトにファイル設定を保存できない

この記事では、Visual C++ プロジェクトにファイル設定を保存できなくなる問題の回避策について説明します。

元の製品バージョン: Visual Studio 2013
元の KB 番号: 3097181

現象

以下のシナリオについて考えてみます。

  • Microsoft Visual Studio 2013 Update 2 以降の Visual C++ プロジェクトでは、Configuration Manager を使用して、 Release Temp という名前の構成を作成します。

    Note

    Release Temp は、別の構成の名前 (たとえば、 Release という名前の構成) と前方一致します。

  • Visual C++ プロジェクトの.cpp ファイルの場合、構成設定を Release Temp に設定します。

  • .cpp ファイルのプロパティ値を変更し、保存します。

このシナリオでは、プロパティ値の変更は、 Release Temp 構成だけでなく、 Releaseにも適用されます。

原因

Visual Studio 2013 Update 2 には、Visual C++ プロジェクトでプロパティ値を設定する方法にいくつかの変更が含まれています。 Visual Studio IDE は、構成の名前と前方一致機能を使用して、構成設定を検索します。

この変更のため、 Release Temp の変更されたプロパティ値は、予期せず Release に保存されます。その逆も同様です。

回避策

この問題を回避するには、以下のいずれかの方法を使用します。

  • 構成に、別の構成の名前と部分的に一致する可能性がある名前を付けないでください。
  • Update 2 より前のバージョンの Visual Studio 2013 (RTM バージョンなど) を使用します。

この問題は、Visual Studio 2015 で修正されています。