レガシ FxCop および .NET アナライザーに関してよく寄せられる質問

従来の FxCop は、コンパイル済みのアセンブリ上でビルド後の分析を実行します。 これは、FxCopCmd.exe という別の実行可能ファイルとして実行されます。 FxCopCmd.exe はコンパイル済みのアセンブリを読み込み、コード分析を実行し、結果 (または診断) を報告します。

.NET アナライザーは .NET Compiler Platform ("Roslyn") に基づいています。 これは、.NET SDK から有効にするか、NuGet パッケージとしてインストールします。このパッケージは、プロジェクトまたはソリューションによって参照されます。 アナライザーは、コンパイラーの実行中にソース コードに基づく分析を実行します。 アナライザーは、csc.exe または vbc.exe のコンパイラーのプロセス内にホストされ、プロジェクトの構築時に分析を実行します。 アナライザーの結果は、コンパイラーの結果と共に報告されます。

FxCop アナライザーと .NET アナライザーはどちらも、FxCop CA 規則の .NET Compiler Platform ("Roslyn") アナライザーの実装を参照します。 Visual Studio 2019 16.8 および .NET 5.0 より前では、これらのアナライザーは Microsoft.CodeAnalysis.FxCopAnalyzers NuGet パッケージとして出荷されていました。 Visual Studio 2019 16.8 および .NET 5.0 以降では、これらのアナライザーは .NET SDK に含まれています。 これらは、Microsoft.CodeAnalysis.NetAnalyzers NuGet パッケージとして入手することもできます。 FxCop アナライザーから .NET アナライザーへの移行を検討してください。

Visual Studio 2019 16.5 リリースより前のバージョンでは、[分析]>[コード分析の実行] を選択すると、レガシ分析が実行されます。 Visual Studio 2019 16.5 以降では、[コード分析の実行] メニュー オプションを使用すると、選択したプロジェクトまたはソリューションに対して Roslyn ベースのアナライザーが実行されます。 .NET アナライザーがインストールされている場合は、それらも実行されます。 詳細については、マネージド コードに手動でコード分析を実行する方法に関するページを参照してください。

いいえ。 (たとえば .csproj の) プロジェクト ファイル内の RunCodeAnalysis プロパティは、従来の FxCop を実行するためのみに使用します。 これは、FxCopCmd.exe を起動するビルド後の msbuild タスクを実行します。

.NET アナライザーを実行するには、最初に .NET SDK から有効にするか、NuGet パッケージとしてインストールします。 次いでプロジェクトまたはソリューションを Visual Studio または msbuild を使用してビルドします。 Roslyn アナライザーが生成する警告やエラーは、[エラー一覧] またはコマンド ウィンドウに表示されます。

.NET アナライザーをインストールしても、""コード分析の実行" は廃止され、ビルド時には FxCop アナライザーが実行されます" という警告 CA0507 が引き続き表示される場合は、状況に応じて、プロジェクト ファイル内の RunCodeAnalysis msbuild プロパティを false に設定することが必要である可能性があります。 それ以外の場合、レガシ分析は、各ビルドの後に実行されます。

<RunCodeAnalysis>false</RunCodeAnalysis>

.NET アナライザーに移植されたレガシ分析規則の詳細については、「Fxcop 規則の移植ステータス」を参照してください。

プロジェクトでビルド オプションが使用されて警告がエラーとして扱われる場合は、アナライザーの警告がエラーとして表示されることがあります。 コード分析の警告がエラーとして扱われないようにするには、「コード分析に関する FAQ」にある手順を実行します。

• .NET Compiler Platform アナライザーの概要
• .NET アナライザーへの移行
• .NET アナライザーをインストールする