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Dia2dump サンプル

Dia2dump サンプルでは、Microsoft Debug Interface Access ソフトウェア開発キット (DIA SDK) を使用して、PDB ファイルの情報を照会する方法を示します。

Dia2dump サンプルは Visual Studio と共にインストールされ、ソリューションとソース ファイルが含まれています。 コンパイルされた実行可能ファイルは、コマンド ラインから実行されます。 プログラム データベース (.pdb) ファイル全体の内容を表示することも、目的のセクションだけを表示することもできます。

サンプルをインストールする

このサンプルは、Visual Studio インストーラーで [C++ によるデスクトップ開発] ワークロードを選択したときにインストールされます。 Visual Studio をインストールし、特定のワークロードと個々のコンポーネントを選択する方法については、「Visual Studio のインストール」を参照してください。

インストールされると、このサンプルは Visual Studio のインストール ディレクトリの \DIA SDK\Samples\DIA2Dump というサブディレクトリにあります。

サンプルをビルドする

既定では、インストール ディレクトリは保護されたディレクトリです。 つまり、この場所でサンプル ソリューションをビルドおよび編集するには、管理者特権で開発者コマンド プロンプトまたは Visual Studio のインスタンスを使用する必要があります。 ビルドを簡略化するには、最初にサンプル ディレクトリのファイルを別のディレクトリ ([ドキュメント] フォルダー内のフォルダーなど) にコピーしてから、サンプルをビルドすることをお勧めします。

Visual Studio で Dia2Dump サンプルをビルドするには

  1. Visual Studio で DIA2Dump.sln ファイルを開きます。 ソリューションを別のディレクトリにコピーしなかった場合は、昇格されたアクセス許可で Visual Studio を再起動するように求められる場合があります。

  2. ソリューション エクスプローラーで、ソリューションではなく Dia2Dump プロジェクトを選択します。

  3. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、「プロジェクトのプロパティの操作」を参照してください。

  4. [構成プロパティ]>[C/C++]>[全般] プロパティ ページを開きます。

  5. [追加のインクルード ディレクトリ] プロパティで、ドロップダウン リスト コントロールを選択し、[編集] を選択します

  6. [追加のインクルード ディレクトリ] ダイアログの [編集] フィールドに、$(VSInstallDir)DIA SDK\include ディレクトリを入力します。 このディレクトリを追加すると、コンパイラで確実に dia2.h ファイルを見つけることができます。 [OK] を選択して変更を保存します。

  7. [OK] を選択して、プロジェクト プロパティへの変更を保存します。

  8. [ビルド] メニューの [ソリューションのリビルド] をクリックします。 既定では、Visual Studio ではサンプルのデバッグ バージョンがビルドされます。これは、ソリューション ディレクトリの Debug サブディレクトリにあります。

  9. Visual Studio を閉じます。

コマンド ラインで Dia2Dump サンプルをビルドするには

  1. 開発者コマンド プロンプト ウィンドウで、サンプル ファイルをコピーしたディレクトリに移動します。 サンプルを別のディレクトリにコピーしていない場合は、管理者特権で (管理者として実行) 開発者コマンド プロンプト ウィンドウを使用する必要があります。

  2. コマンド nmake all を入力して、dia2dump.exe の既定のデバッグ構成をビルドします。

Dia2Dump サンプルを実行する

Dia2Dump.exe では、サービスを提供するために msdiaversion.dll COM サーバーを利用します。 Visual Studio 2015 以降では、バージョンは msdia140.dll です。 msdiaversion.dll COM サーバーが初期化されていない場合、dia2dump.exe を機能させるには、まずサーバーを登録する必要があります。 DIA SDK ディレクトリには、x86 バージョンの DLL を格納する bin サブディレクトリがあります。 x64 アーキテクチャ コンピューター用のバージョンは bin\amd64 にあり、ARM 用のバージョンは bin\arm にあります。 dll を登録するには、管理者特権で開発者コマンド プロンプト ウィンドウを開き、コンピューター アーキテクチャに対応するバージョンが格納されているディレクトリに移動します。 コマンド regsvr32 msdia140.dll を入力して COM サーバーを登録します。

サンプルを実行するには

  1. コマンド プロンプトを開き、ビルドした dia2dump.exe が格納されているディレクトリに移動します。

  2. コマンド dia2dump filename を入力します。ここで、filename は確認する PDB ファイルの名前です。 PDB ファイルが別のディレクトリにある場合は、filename としてファイルへの完全パスを使用します。 このコマンドは、PDB ファイル内のすべてのデータを一覧表示します。

  3. Dia2Dump には、選択した情報のみを表示する他のオプションがあります。 使用可能なすべてのオプションを一覧表示するには、dia2dump -? コマンドを使用します。

関連項目