その他のファイル
プロジェクトまたはソリューションから独立してファイルを操作するには、Visual Studio エディターを使用することをお勧めします。 ソリューションを開いているときに、ファイルをソリューションやプロジェクトに追加せずに開いて編集できます。 個別の操作したいファイルのことは、"その他のファイル" と呼びます。 "その他のファイル" は、ソリューションやプロジェクトの外部にあり、ビルドには含まれません。また、ソース管理の対象になっているソリューションに含めることはできません。
プロジェクトまたはソリューションとは関係なくファイルを開くことは、さまざまな理由で役立ちます。 たとえば、プロジェクト ベースのソリューションの開発に不可欠ではないが、そのソリューションの開発中に表示したいファイルがあります。 こうしたファイルの例としては、開発メモ (指示書)、データベース スキーマ、コード クリップなどがあります。 また、スタンドアロンのファイルも作成できます。
ソリューション エクスプローラーで、該当するファイルに対する [その他のファイル] フォルダーを表示するには、そのフォルダー用のオプションを有効にする必要があります。 [ドキュメント] ([オプション] ダイアログ ボックス - [環境]) から、オプションを設定することができます。 "その他のファイル" を閉じた後も特定のソリューションやプロジェクトとの関連付けを維持するには、そのためのオプションを有効にする必要があります。
[その他のファイル] フォルダーは、ファイルをリンクとして表します。 このフォルダーはソリューションの一部ではありませんが、設定によっては、ソリューションを開いたときに、前回ソリューションを閉じたときに開いていた "その他のファイル" の一部またはすべてが再び開かれます。
Note
一部のファイルは [その他のファイル] フォルダーに表示されません。これらは、.zip ファイルや .doc ファイルのような IDE では変更できないファイルです。 IDE では、外部エディターでしか変更できないファイルは追跡されません。
IDE で使用できるコマンド
メニュー、ツール バー、およびそれらに含まれるコマンドは、開いたファイルの形式によって変化します。 たとえば、テキスト ファイルを開くと、[テキスト エディター] ツール バーが表示されて、そのコマンドを使用できるようになります。 その後 XML スキーマ ファイルを開くと、[XML スキーマ] ツール バーが表示されます。 XML スキーマを編集している間は、[テキスト エディター] ツール バーのコマンド ([テキスト エディター] ツール バー自体) は使用できなくなります。 このとき、XML スキーマがアクティブなウィンドウであるため、現在の選択コンテキストはこの XML スキーマにあります。 プロジェクト ファイルから "その他のファイル" に切り替えると、プロジェクト関連のコマンドはすべて表示されなくなり、そのファイルに直接関連するコマンドだけが表示されます。
フォルダー表示オプション
[その他のファイル] フォルダーの表示オプションを設定すれば、"その他のファイル" を開いていない場合でも、このフォルダーが表示されるようにすることができます。 ソリューション ファイルは、"その他のファイル" の一覧を永久に管理するわけではありません。 ソリューション ファイルでは、直前に使用した (MRU) ファイル リストをユーザー別に保存するためのオプション機能が使用されます。