Visual Studio の IntelliCode による行全体の入力候補
IntelliCode による行全体の入力候補では、これまでの現在のコードに基づいてコードの次のチャンクを予測し、それを灰色のテキスト インライン予測として表示します。 メールを入力するときに表示される灰色のテキストのオートコンプリートと見なすことができますが、これはコード用です。 この機能は Visual Studio 2022 で使用できます。
しくみ
IntelliCode では、GitHub の約 50 万のパブリックのオープンソース リポジトリでトレーニングされた大規模なトランスフォーマー モデルが使用されます。 このモデルを使用することにより、これまでにコーディングした項目に関する豊富な知識に基づいて、次に入力する項目が予測されます。これには、次のものが含まれます。
- 変数名と位置
- 使用しているライブラリ
- 周辺コードの関数
- IntelliSense の候補一覧
このモデルは、ローカル コンピューターで実行されます。 これにより、この機能をオフラインおよびエアギャップ環境で使用することができます。 この機能では、Python、JavaScript、TypeScript、C#、Visual Basic などの多くのプログラミング言語がサポートされています。
2 つのモード
IntelliSense には、2 つの入力候補モードが用意されています。1 つは、ユーザーが入力しているときで、もう 1 つは、IntelliSense の入力候補一覧でユーザーが項目を選択したときです。
モード 1: 入力時の行全体の入力候補
ユーザーが入力しているときに、"Tab to accept" キーによって受け入れることができる行全体の入力候補が表示されます。 予測を無視するには、Esc
または Delete
キーを押します。
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モード 2: IntelliSense 項目が選択された場合の行全体の入力候補
ユーザーが IntelliSense の候補一覧から項目を選択すると、IntelliCode では、予測を提供するために、ユーザーが入力した内容とユーザーが選択した内容をコンテキストとして使用します。 この場合、予測を受け入れるための "Tab Tab to accept" キーが表示されます。 最初の Tab キーにより IntelliSense の入力候補一覧から選択した項目を受け入れ、2 番目の Tab キーにより行全体の入力候補を受け入れます。 予測を無視するには、Esc
または Delete
キーを押します。
行全体の入力候補を受け入れるまたは無視する
既定では、Tab
キーを使用して行全体の入力候補を受け入れます。 既定の受け入れキーを変更するには、[ツール] -> [オプション] -> [IntelliCode] -> [Completions for whole lines of code]\(コードのすべての行の入力候補\) の順に移動します。 [Apply completions for whole lines on right arrow
] という名前の設定を有効にします。
これにより、受け入れキーが Tab
キーから右矢印 ->
に変更されます
行全体の入力候補を無視するには、Esc
または Delete
キーを使用できます。
プライバシー
プライバシーに関するページを参照してください
行全体の入力候補の制御
行全体の入力候補機能を制御するには、エディターの右下 (ズーム コントロールの横) にある小さな紫色の電球を使用できます。
最初の設定 [Show completions for lines of code
] を使用すると、この行全体の入力候補をオンまたはオフに切り替えることができます。
2 番目の設定 [Wait for pauses in typing before showing line completions
] を有効にすると、ユーザーが入力を一時停止した場合のみ行全体の入力候補が表示されます。 既定のモードでの行全体の入力候補が煩わしい場合、ユーザーはこれを好む可能性があります。
3 番目の設定 [Show completions on new lines
] は、ユーザーが新しい行を入力したときに行全体の入力候補を表示したいかどうか、つまり Return
キーまたは Enter
キーのどちらを押すかによって有効または無効にすることができます。
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