GenerateBootstrapper タスク
アプリケーションとその前提条件を検出、ダウンロード、インストールする自動化方法を提供します。 これは、アプリケーションを構成するすべてのコンポーネントの別々のインストーラーを統合する単一のインストーラーとして機能します。
タスク パラメーター
次の表では、GenerateBootstrapper
タスクのパラメーターを説明します。
ApplicationFile
省略可能な
String
型のパラメーターです。すべての前提条件がインストールされた後に、アプリケーションのインストールを開始するためにブートストラップが使用するファイルを指定します。
BootstrapperItems
パラメーターもApplicationFile
パラメーターも指定されていない場合、ビルド エラーが発生します。ApplicationName
省略可能な
String
型のパラメーターです。ブートストラップがインストールするアプリケーションの名前を指定します。 この名前は、ブートストラップがインストール中に使用する UI の中で表示されます。
ApplicationRequiresElevation
省略可能な
Boolean
型のパラメーターです。true
である場合、コンポーネントはターゲット コンピューターにインストールされるとき、管理者特権のアクセス許可で実行されます。ApplicationUrl
省略可能な
String
型のパラメーターです。アプリケーションのインストーラーをホストする Web 上の場所を指定します。
BootstrapperComponentFiles
省略可能な
String[]
型の出力パラメーターです。ブートストラップ パッケージ ファイルがビルドされた場所を指定します。
BootstrapperItems
省略可能な ITaskItem
[]
型のパラメーターです。ブートストラップに組み込む製品を指定します。 このパラメーターに渡される項目は、以下の構文に従わなければなりません。
<BootstrapperItem Include="ProductCode"> <ProductName> ProductName </ProductName> </BootstrapperItem>
Include
属性は、インストールする必要がある前提条件の名前を表します。ProductName
項目メタデータは省略可能であり、パッケージが見つからない場合に、ユーザー フレンドリーな名前としてビルド エンジンによって使用されます。 これらの項目は、ApplicationFile
が指定されている場合を除き、必須の MSBuild 入力パラメーターではありません。 アプリケーション用にインストールする必要がある前提条件ごとに、1 つの項目を含める必要があります。BootstrapperItems
パラメーターもApplicationFile
パラメーターも指定されていない場合、ビルド エラーが発生します。BootstrapperKeyFile
省略可能な
String
型の出力パラメーターです。setup.exe がビルドされた場所を指定します。
ComponentsLocation
省略可能な
String
型のパラメーターです。インストールするインストール前提条件をブートストラップが探す場所を指定します。 このパラメーターには、次の値を指定できます。
HomeSite
: 前提条件がコンポーネント ベンダーによってホストされていることを示します。Relative
: 前提条件がアプリケーションと同じ場所にあることを示します。Absolute
: 一元化された URL にすべてのコンポーネントがあることを示します。 この値はComponentsUrl
入力パラメーターと共に使用する必要があります。ComponentsLocation
が指定されていない場合は、HomeSite
が既定で使用されます。
ComponentsUrl
省略可能な
String
型のパラメーターです。インストールの前提条件が含まれる URL を指定します。
CopyComponents
省略可能な
Boolean
型のパラメーターです。true
である場合、ブートストラップはすべての出力ファイルをOutputPath
パラメーターで指定されているパスにコピーします。BootstrapperComponentFiles
パラメーターの値はすべてこのパスに基づいたものにしなければなりません。false
である場合、ファイルはコピーされず、BootstrapperComponentFiles
の値はPath
パラメーターの値に基づいたものとなります。 このパラメーターの既定値はtrue
です。Culture
省略可能な
String
型のパラメーターです。ブートストラップ UI およびインストールの前提条件に使用されるカルチャを指定します。 指定したカルチャが使用不可能である場合、タスクは
FallbackCulture
パラメーターの値を使用します。FallbackCulture
省略可能な
String
型のパラメーターです。ブートストラップ UI およびインストール前提条件に使用する 2 次カルチャを指定します。
OutputPath
省略可能な
String
型のパラメーターです。setup.exe とすべてのパッケージ ファイルのコピー先を指定します。
Path
省略可能な
String
型のパラメーターです。使用可能なすべての前提条件パッケージの場所を指定します。
SupportUrl
省略可能な
String
型のパラメーターです。ブートストラップのインストールが失敗した場合に提供する URL を指定します。
Validate
省略可能な
Boolean
型のパラメーターです。true
の場合、ブートストラップは指定された入力ブートストラップ項目に対して XSD 検証を実行します。 このパラメーターの既定値はfalse
です。
解説
上記のパラメーター以外に、このタスクは TaskExtension クラスからパラメーターを継承します。このクラス自体は、Task クラスから継承されます。 これらの追加のパラメーターの一覧とその説明については、「TaskExtension Base Class」を参照してください。
例
次の例では、前提条件として .NET Framework 2.0 がインストールされていなければならないアプリケーションをインストールするために GenerateBootstrapper
タスクが使用されています。
<Project xmlns="http://schemas.microsoft.com/developer/msbuild/2003">
<ItemGroup>
<BootstrapperFile Include="Microsoft.Net.Framework.2.0">
<ProductName>Microsoft .NET Framework 2.0</ProductName>
</BootstrapperFile>
</ItemGroup>
<Target Name="BuildBootstrapper">
<GenerateBootstrapper
ApplicationFile="WindowsApplication1.application"
ApplicationName="WindowsApplication1"
ApplicationUrl="http://mycomputer"
BootstrapperItems="@(BootstrapperFile)"
OutputPath="C:\output" />
</Target>
</Project>