NamedRange コントロール
NamedRange コントロールは、一意の名前を持つ、イベントを公開する範囲です。このコントロールは、データにバインドすることができます。 詳細については、「Excel オブジェクト モデルの概要」を参照してください。
適用対象: このトピックの情報は、Excel のドキュメント レベルのプロジェクトおよび VSTO アドインのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。
コントロールを作成する
ドキュメント レベルのプロジェクトでは、デザイン時または実行時に NamedRange コントロールを Microsoft Office Excel ワークシートに追加できます。
VSTO アドインでは実行時に NamedRange コントロールをワークシートに追加できます。 詳細については、「方法: ワークシートに NamedRange コントロールを追加する」を参照してください。
Note
既定では、動的に作成された名前付き範囲は、ワークシートを閉じる際に、ホスト コントロールとしてワークシートに残りません。 詳細については、「実行時に Office 文書にコントロールを追加する」を参照してください。
NamedRange コントロールは、特定のシート上の範囲でしか構成できません。 NamedRange コントロールの名前には、すべてのシートに適用される相対名を使用できません。また、ブックの複数のワークシートにまたがる範囲 (3-D 範囲) で構成することもできません。
データをコントロールにバインドする
名前付き範囲は多数のセルを使用できるため、複合データ バインディングで有力候補となりそうですが、範囲は単なるセルのコレクションでしかなく、データセットの特定の列に簡単にマップすることはできません。 したがって、 NamedRange コントロールがサポートするのは単純なデータ バインディングのみです。 複合データ バインディングには ListObject コントロールを使用できます。 詳しくは、「ListObject コントロール」をご覧ください。
NamedRange コントロールをデータ ソースにバインドするには、 DataBindings プロパティを使用します。 NamedRange コントロールの既定のデータ バインディング プロパティは Value2です。
バインドされたデータセット内のデータが任意のメカニズムにより更新された場合に、 NamedRange コントロールが変更を反映します。
形式
Range に適用できる書式設定は、 NamedRange コントロールに適用できます。 これには、罫線、フォント、番号形式、およびスタイルが含まれます。
コントロールの名前を変更する
NamedRange [ツールボックス] からコントロールをワークシートに追加すると、そのコントロールの名前が Visual Studio により自動的に生成されます。 名前は [プロパティ] ウィンドウで変更できます。
[イベント]
次のイベントは NamedRange コントロールに対して利用できます。
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