XML ドキュメントの検証
XML エディターは、ユーザーが入力するときに XML 1.0 の構文をチェックし、データの検証も実行します。 エディターは、ドキュメント型定義 (DTD) やスキーマを使用して検証を行うことができます。 XML 1.0 の整形式のエラーは、赤色の波下線で強調表示されます。 青色の波下線は、DTD またはスキーマの検証に基づいたセマンティック エラーを示します。 エラーの一覧には、それぞれのエラーに関連するエントリが示されます。 マウスを波下線の上に置くことで、エラー メッセージを表示させることもできます。
検証で使用されるスキーマの検索は、コンパイル済みのスキーマの targetNamespace
と、要素の xmlns 宣言とを照合して行われます。 コンパイル済みのスキーマが読み込まれる場所を、優先度の高い順に次に示します。
ドキュメントの [プロパティ] ウィンドウの [スキーマ] フィールドで名前が指定されているファイル。
インラインのスキーマまたは DTD。
外部 DTD または
xsd:schemaLocation
およびxsd:noNamespaceSchemaLocation
属性。"x-schema" XDR スキーマ名前空間 URI。
スキーマに空でない対象名前空間がある場合は、次に示す場所でスキーマが検索されることもあります。
スキーマを含む他のエディター ウィンドウ。
現在のソリューション内にあるスキーマ。
スキーマ キャッシュ ディレクトリ内にあるスキーマ。
XSLT ファイル
XSLT ファイルの編集時には、スキーマ キャッシュ内に置かれている xslt.xsd ファイルが検証に使用されます。 検証エラーは、青色の波下線で表示されます。 XSLT コンパイラによるエラーは、赤色の波下線で示されます。
XML スキーマ (XSD) ファイル
XML スキーマ ファイルの編集時には、スキーマ キャッシュ内に置かれている xsdschema.xsd ファイルが検証に使用されます。 検証エラーは、青色の波下線で表示されます。 コンパイル エラーも赤色の波下線で示されます。
エンティティ参照上限
DTD 処理では、エンティティ参照の数が既定で 1 万参照に制限され、ほとんどの XML スキーマに対応できます。 Visual Studio のエラー メッセージには、"ファイル名のエンティティ参照制限を超えました" と表示される場合があります。
XML ドキュメントの処理でこの制限が発生し、より大きなスキーマに検証コントロールを拡張する場合、MaxNumberOfDtdEntityReferences
Visual Studio レジストリ キーを使用して変更できます。 この変更の詳細については、「Visual Studio インスタンスのレジストリの編集」を参照してください。 そのコンピューターのユーザーが開いたすべての XML ドキュメントにこれは適用されることにご留意ください。