DXGKDDI_CALIBRATEGPUCLOCK コールバック関数 (d3dkmddi.h)

Microsoft DirectX グラフィックス カーネル サブシステムによって呼び出され、 DXGK_HISTORY_BUFFER 履歴バッファー内の GPU タイム スタンプを CPU クロック時間で調整します。

構文

DXGKDDI_CALIBRATEGPUCLOCK DxgkddiCalibrategpuclock;

NTSTATUS DxgkddiCalibrategpuclock(
  IN_CONST_HANDLE hAdapter,
  IN UINT32 NodeOrdinal,
  IN UINT32 EngineOrdinal,
  OUT_PDXGKARG_CALIBRATEGPUCLOCK pClockCalibration
)
{...}

パラメーター

hAdapter

タイミング調整情報を取得する GPU のアダプター オブジェクトへのハンドル。

ディスプレイ ミニポート ドライバーは、DxgkDdiAddDevice 関数の MiniportDeviceContext 出力パラメーターで DirectX グラフィックス カーネル サブシステムにこのハンドルを以前に提供しました。

NodeOrdinal

タイミング調整情報が取得されるノードのインデックス。 このノードは、 hAdapter パラメーターによって定義された物理アダプター内にあります。

EngineOrdinal

NodeOrdinal が指定するノード内で、タイミング調整情報を取得するエンジンの 0 から始まるインデックス。 リンク表示アダプター (LDA) 構成のリンクに含まれていないグラフィックス アダプターの場合は、 常に EngineOrdinal を 0 に設定する必要があります。

pClockCalibration

GPU と CPU からクロック カウンター情報を提供する DXGKARG_CALIBRATEGPUCLOCK 構造体へのポインター。

戻り値

成功した場合はSTATUS_SUCCESSを返します。それ以外の場合は、Ntstatus.h で定義されているエラー コードのいずれかを返します。

注釈

DirectX グラフィックス カーネル サブシステムは 、pClockCalibration パラメーターで返された情報を使用して、GPU クロックと CPU クロック間のドリフトを推定します。

調整の不正確さを最小限に抑えるために、ドライバーは、DXGKARG_CALIBRATEGPUCLOCK構造体の GpuClockCounter メンバーと CpuClockCounter メンバーの値を可能な限り同時に計算する必要があります。

DirectX グラフィックス カーネル サブシステムは、GPU クロックと CPU クロック間の累積ドリフトを最小限に抑えるために、通常は 30 ミリ秒ごとに少なくとも 1 回、この関数を頻繁に呼び出します。

要件

要件	値
サポートされている最小のクライアント	Windows 8.1、WDDM 1.3
サポートされている最小のサーバー	Windows Server 2012 R2
対象プラットフォーム	デスクトップ
Header	d3dkmddi.h
IRQL	DISPATCH_LEVEL

こちらもご覧ください

DXGKARG_CALIBRATEGPUCLOCK

DXGK_HISTORY_BUFFER

DxgkDdiAddDevice