WdfRequestGetStatus 関数 (wdfrequest.h)
[KMDF と UMDF に適用]
WdfRequestGetStatus メソッドは、I/O 要求の状態を返します。
構文
NTSTATUS WdfRequestGetStatus(
[in] WDFREQUEST Request
);
パラメーター
[in] Request
フレームワーク要求オブジェクトへのハンドル。
戻り値
WdfRequestGetStatus は NTSTATUS 値を返します。 返すことができる値の詳細については、次の「解説」セクションを参照してください。
ドライバーが無効なオブジェクト ハンドルを提供すると、バグ チェックが発生します。
注釈
WdfRequestGetStatus メソッドは、次のいずれかを返します。
- WdfRequestSend へのドライバーの呼び出しが成功した場合、WdfRequestGetStatus は、指定された要求を完了するために WdfRequestComplete を呼び出すドライバーによって設定された状態値を返します。 ドライバーは通常、CompletionRoutine コールバック関数内から WdfRequestGetStatus を呼び出します。
- ドライバーによる WdfRequestSend の呼び出しが失敗した場合、WdfRequestGetStatus は、フレームワークがエラーを説明するために設定した状態値を返します。 ドライバーは 、WdfRequestSend を 呼び出した直後に WdfRequestGetStatus を呼び出すことができます。
要求の完了の詳細については、「 I/O 要求の完了」を参照してください。
例
次のコード例は、 KbFiltr サンプル ドライバーのものです。 この例では、I/O 要求を I/O ターゲットに送信します。 WdfRequestSend が失敗した場合、この例では WdfRequestGetStatus 戻り値を WdfRequestComplete への入力として使用します。
VOID
KbFilter_ForwardRequest(
IN WDFREQUEST Request,
IN WDFIOTARGET Target
)
{
WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS options;
BOOLEAN ret;
NTSTATUS status;
WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS_INIT(
&options,
WDF_REQUEST_SEND_OPTION_SEND_AND_FORGET
);
ret = WdfRequestSend(
Request,
Target,
&options
);
if (ret == FALSE) {
status = WdfRequestGetStatus (Request);
DebugPrint(("WdfRequestSend failed: 0x%x\n", status));
WdfRequestComplete(
Request,
status
);
}
return;
}
要件
要件 | 値 |
---|---|
対象プラットフォーム | ユニバーサル |
最小 KMDF バージョン | 1.0 |
最小 UMDF バージョン | 2.0 |
Header | wdfrequest.h (Wdf.h を含む) |
Library | Wdf01000.sys (KMDF);WUDFx02000.dll (UMDF) |
IRQL | <=DISPATCH_LEVEL |
DDI コンプライアンス規則 | DriverCreate(kmdf)、 KmdfIrql(kmdf)、 KmdfIrql2(kmdf)、KmdfIrqlExplicit(kmdf)、 RequestGetStatusValid(kmdf) |