ExAcquireSpinLockShared 関数 (wdm.h)

ExAcquireSpinLockShared ルーチンは、呼び出し元による共有アクセスのスピン ロックを取得し、IRQL をDISPATCH_LEVELに上げます。

構文

KIRQL ExAcquireSpinLockShared(
  [in, out] PEX_SPIN_LOCK SpinLock
);

パラメーター

[in, out] SpinLock

共有アクセス用に取得するスピン ロックへのポインター。 呼び出し元は、このスピン ロックをまだ所有していない必要があります。

戻り値

ExAcquireSpinLockShared ルーチンは、前の IRQL 値を返します。 詳細については、「解説」を参照してください。

解説

このルーチンに入る場合、呼び出し元は IRQL <= DISPATCH_LEVELで実行されている必要があります。 このルーチンは、IRQL をDISPATCH_LEVELに発生させ、元の (入力時の) IRQL 値を返します。

スピン ロックを解除するには、 ExReleaseSpinLockShared ルーチンを呼び出します。 ExReleaseSpinLockShared は、 EXAcquireSpinLockShared に入力した元の値に IRQL を復元します。

スピン ロックは、EX_SPIN_LOCK型の 32 ビット変数です。 ドライバーは、スピン ロックの記憶域を割り当て、スピン ロックをゼロに初期化する必要があります。 このストレージは、非ページ システム空間メモリに配置する必要があります。

呼び出し元は、スピン ロックを解放する前に、短時間だけ保持する必要があります。 詳細については、「 スピン ロックの概要」を参照してください。

スピン ロックを再帰的に取得するとデッドロックが発生し、許可されません。

要件

要件
Header wdm.h
IRQL DISPATCH_LEVEL (「解説」を参照)。

こちらもご覧ください

ExReleaseSpinLockShared