KeRaiseIrql マクロ (wdm.h)

KeRaiseIrql ルーチンは、指定された IRQL 値にハードウェア優先度を上げます。これにより、現在のプロセッサで同等またはそれより低い IRQL の割り込みをマスクします。 IRQL の詳細については、「 ハードウェアの優先順位の管理」を参照してください。

構文

VOID KeRaiseIrql(
  _In_  KIRQL  NewIrql,
  _Out_ PKIRQL OldIrql
);

パラメーター

[in] a

NewIrql パラメーターは、ハードウェア優先度を上げる新しい KIRQL 値を指定します。

[out] b

OldIrql パラメーターは、KeLowerIrql の後続の呼び出しで使用される元の (取得されていない) KIRQL 値のストレージへのポインターです。

戻り値

なし

解説

新しい IRQL が現在の IRQL より小さい場合は、バグ チェックが発生します。 それ以外の場合、現在の IRQL は指定した値に設定されます。

このルーチンの呼び出し元は、任意の IRQL で実行できます。 呼び出し元は、できるだけ早く KeLowerIrql を使用して元の IRQL を 復元する必要があります。

NewIrql= CurrentIrql を指定している場合、KeLowerIrql< の呼び出しは有効です。 呼び出し元が NewIrql= CurrentIrql を指定している場合、KeRaiseIrql> の呼び出しは有効です。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 2000 以降で使用できます。
対象プラットフォーム ユニバーサル
Header wdm.h (Wdm.h、Ntddk.h、Ntifs.h を含む)
Library Hal.lib
[DLL] NtosKrnl.exe
IRQL 任意のレベル (「解説」セクションを参照)
DDI コンプライアンス規則 HwStorPortProhibitedDDIs(storport), IrqlKeRaiseLower(wdm), IrqlKeRaiseLower2(wdm)

こちらもご覧ください

KeGetCurrentIrql

KeLowerIrql