!vprot

!Vprot拡張機能には、仮想メモリ保護情報が表示されます。

!vprot [Address]

パラメーター

住所
メモリ保護の状態を表示する16進数のアドレスを指定します。

DLL

Uext.dll

追加情報

ターゲットプロセスによって所有されているすべてのメモリ範囲のメモリ保護情報を表示するには、!vadumpを使用します。 メモリ保護については、Mark RussinovichとDavid Solomon著『Microsoft Windows Internals』を参照してください。

解説

!vprot拡張機能コマンドは、ライブデバッグとダンプファイルのデバッグの両方に使用できます。

例を次に示します。

0:000> !vprot 30c191c
BaseAddress: 030c1000
AllocationBase: 030c0000
AllocationProtect: 00000080 PAGE_EXECUTE_WRITECOPY
RegionSize: 00011000
State: 00001000 MEM_COMMIT
Protect: 00000010 PAGE_EXECUTE
Type: 01000000 MEM_IMAGE

この表示で、AllocationProtect行は、領域全体が作成された既定の保護を示します。 このリージョン内の個々のアドレスは、メモリが割り当てられた後に保護を変更できることに注意してください(たとえば、VirtualProtectが呼び出された場合)。 保護行は、この特定のアドレスの実際の保護を示します。 指定できる保護値は、PAGE_NOACCESS、PAGE_READONLY、PAGE_READWRITE、PAGE_EXECUTE、PAGE_EXECUTE_READ、PAGE_EXECUTE_READWRITE、PAGE_WRITECOPY、PAGE_EXECUTE_WRITECOPY、およびPAGE_GUARDです。

ステートラインは、!vprotに渡された特定の仮想アドレスにも適用されます。 可能な状態の値は、MEM_COMMIT、MEM_FREE、およびMEM_RESERVEです。

型の行には、メモリの種類が表示されます。 可能な値は、MEM_IMAGE、MEM_MAPPED、およびMEM_PRIVATEです。