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グラフィックス INF ファイルの作成

NT ベースのオペレーティング システムのディスプレイとビデオ ミニポート ドライバーは、INF ファイルを使用してインストールする必要があります。 ドライバー開発キット (DDK) には、ディスプレイおよびビデオ ミニポート ドライバーの INF ファイルを生成できる geninf.exe と呼ばれるツールが用意されています。

注:geninf.exe ツールは、DDK を置き換える Windows Driver Kit (WDK) では使用できません。

geninf.exe を実行すると、会社名、ディスプレイ ドライバー名、ビデオ ミニポート ドライバー名などの情報を求めるダイアログが表示されます。 geninf.exe はこの情報から INF ファイルを生成します。

注: geninf.exe によって生成されたファイルは、完全に有効な INF ファイルではない可能性があります。 geninf.exe は、INF ファイルに記述されている各デバイスにカスタム レジストリ設定を追加する必要がある可能性が高い INF ファイルを生成します。

ミニポート ドライバーが 8 MB を超えるデバイス メモリをマップする場合、INF ファイルを手動で編集して、INF GeneralConfigData セクションで説明されているセクションと適切なエントリを含める必要があります。

geninf.exe を実行する際、デバイス クラスの選択を求められたら [表示] を選択します。 Class=Display とマークされた INF ファイルは、ドライバーのインストール時にシステムが提供するディスプレイ クラス インストーラーによって解釈されます。 これにより、ビデオ ドライバーに関連付けられたすべてのレジストリ エントリが適切に初期化されます。

クラス Display の INF ファイルは、システムに次のファイルのみをインストールできます。

  • 1 つのミニポート ドライバー

  • 1 つのディスプレイ ドライバー

  • コントロール パネル拡張 DLL

他の種類のドライバーまたはアプリケーション ファイルは、クラス Display の INF ファイルからインストールできません。

geninf.exe の制限事項

geninf.exe を使用して次を生成することはできません。

  • 複数のアーキテクチャをサポートする INF ファイル。

  • Windows 95/98/Me または Windows NT バージョン 4.0 以前をサポートする INF ファイル。

  • ミラー ドライバーの INFファイル。 ミラー サンプル ドライバーに付属の INF ファイルをテンプレートとして使用します。 詳細については、「ミラー ドライバー INF ファイル」を参照してください。

  • 監視 INF ファイル。 monsamp.inf という INF をテンプレートとして使用します。 詳細については、「モニター INF ファイル セクション」を参照してください。

これらのサンプル INF ファイルは、どちらも Windows Driver Kit (WDK) に付属しています。

サンプル INF ファイルを更新する際の詳細については、「INF ファイルの作成」および「INF ファイルのセクションとディレクティブ」を参照してください。