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カーネル モード ビデオ トランスポート

このトピックでは、Microsoft Windows 2000 以降のオペレーティング システムに存在するカーネル モードのビデオ トランスポートについて説明します。

カーネル モードのビデオ トランスポートは、ビデオ機能を強化するリング 0 (カーネル モード) の新しい Microsoft DirectDraw コンポーネントを指します。 このコンポーネントは、DxApi インターフェイスにアクセスします。 このインターフェイスは、Windows 2000 以降のオペレーティング システム下の ビデオ ミニポート ドライバー に追加されます。

Windows 2000 以降

カーネル モードのビデオ トランスポートとは、Microsoft DirectShow などのクライアントがビデオ機能を強化するために使用できる Microsoft DirectDraw コンポーネントを指します。 この機能の主な役割は、ミニポート ドライバーを呼び出して、V 同期が発生したときにハードウェア ビデオ ポートとオーバーレイの反転を実行するように指示することです。 この機能は、ハードウェア ビデオ ポートが V 同期割り込み要求 (IRQ) をサポートしている限り、ハードウェアの制限を発生させずに最大 10 個のバッファーをサポートできます。 この機能は、Microsoft DirectX 5.0 以降のバージョンで提供されている DirectDraw のバージョンによって、クライアントによって自動フラグが指定され、ハードウェアが自動フリップできない場合に自動的に使用されます。

カーネル モードのビデオ トランスポートにより、キャプチャのサポートも強化されます。 Microsoft Windows 98/Me および Microsoft Windows 2000 以降では、WDM ベースのビデオ キャプチャ ドライバーはカーネル モードで実行され、フレーム バッファーに直接アクセスできます。 キャプチャ ドライバーは、オーバーレイを「手動で」反転できます。 Windows 2000 以降のミニポート ビデオ トランスポート ドライバーは、ハードウェア ビデオ ポートまたはディスプレイから V 同期通知を提供できます。また、フィールドの極性を取得することもできます。これは、垂直ブランキング期間 (VBI) データをキャプチャするときに役立ちます。

カーネル モード ドライバーの主な目的は、ハードウェア ビデオ ポートの自動フリップ機能を強化することですが、カーネル モード中にデータを書き込むことができるビデオ バス マスターもサポートしています。 モードの変更、または全画面表示のコマンド プロンプト インスタンスが起動されたために、画面を失う前にバス マスターに通知できます。 新しいドライバーのサポートにより、変更が発生する前にバス マスターを呼び出すことができるため、バス マスターは問題を引き起こさずにシャットダウンできます。