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未処理形式のデータ転送

WIA では、データ転送に RAW 形式がサポートされています。 WIA の RAW 形式データ転送を利用すると、スキャン ヘッドの機能を最大限に活用できるというメリットがあります。

WIA_IPA_FORMAT プロパティを RAW 形式の GUID シンボリック名 WiaImgFmt_RAW に設定できます。

RAW 形式のデータ転送に対応するには、スキャナ ドライバーが標準の WIA スキャナ プロパティをすべて指定する必要があります。 標準のスキャナ プロパティには、画像の範囲、解像度、ピクセルあたりのチャネル数が含まれます。 ドライバーは、WIA_IPA_RAW_BITS_PER_CHANNEL プロパティのチャネルあたりのビット数も指定する必要があります。

RAW 形式はファイル形式を意図したものではなく、データ転送においてのみ使用されます。 イメージング アプリケーションは、生データを標準のイメージング ファイル形式に変換します。 WIA_IPA_FILENAME_EXTENSION プロパティは空の文字列に設定する必要があります (NULL は一部のアプリケーションで問題になる可能性があるので、NULL ではなく "" を意味します)。

スキャン ラインは、DWORD 境界に揃えられている必要があります。 スキャン ラインの長さが 4 バイトの倍数になるように、末尾にパディングを追加する必要がある場合があります。 スキャン ラインごとに、ピクセルは詰めて格納する必要があります。 画像データは、圧縮されている場合と圧縮されていない場合があります。

: 圧縮されていない画像データの場合、データは詰めたピクセル形式である必要があります。平面スキャンは、ミニ ドライバーによって詰めたピクセル形式に変換する必要があります。

このセクションでは、次のトピックについて追加の情報を説明します。

WIA 未処理形式のデータ ヘッダー

未処理形式転送のプロパティ検証