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NDIS 6.30 の仮想化ネットワークの機能強化

NDIS は、Hyper-V の親パーティションと子パーティションが基になる物理ネットワーク インターフェイスをインターフェイスできるようにする仮想化されたネットワーク インターフェイスをサポートしています。

NDIS 6.20 には、Microsoft Hyper-V ネットワークパフォーマンスの向上をサポートする仮想マシン キュー (VMQ) インターフェイスが含まれています。 VMQ の詳細については、「仮想マシン キュー (VMQ)」を参照してください。

NDIS 6.30 では、「仮想化ネットワークの概要」で説明するように、次のテクノロジーによって仮想化されたネットワーク インターフェイスのサポートが拡張されます。

シングル ルート I/O 仮想化 (SR-IOV)

SR-IOV インターフェイスを使用すると、PCI Express (PCIe) ネットワーク アダプター上のハードウェア リソースを仮想関数 (VF) と呼ばれる 1 つ以上の仮想インターフェイスにパーティションで分割できます。 これにより、アダプター リソースを仮想環境で共有できます。 SR-IOV を使用すると、HYPER-V 子パーティションに VF を直接割り当てることで、ネットワーク トラフィックで仮想ソフトウェア スイッチ レイヤーをバイパスできます。 これにより、ソフトウェア エミュレーション 層の I/O オーバーヘッドが減少し、ネットワーク スループットは仮想化されていない環境の場合とほぼ同じパフォーマンスを実現します。

SR-IOV インターフェイスの詳細については、「シングル ルート I/O 仮想化 (SR-IOV)」を参照してください。

Hyper-V 拡張可能スイッチ

Hyper-V 拡張可能スイッチは、Hyper-V 親パーティションの管理オペレーティング システムで実行される仮想化イーサネット スイッチです。 拡張可能スイッチの各インスタンスは、次の種類のネットワーク アダプターに接続されているポート間でパケットをルーティングします。

  • Hyper-V 親パーティションで実行される管理オペレーティング システムで公開されている外部および内部ネットワーク アダプター。

  • Hyper-V 子パーティションで実行されるゲスト オペレーティング システムで公開されている合成またはエミュレートされたネットワーク アダプター。

NDIS 6.30 以降、Hyper-V 拡張可能スイッチは機能拡張インターフェイスをサポートしています。 このインターフェイスを使用すると、NDIS フィルター ドライバー (拡張機能と呼ばれます) のインスタンスで Hyper-V 拡張可能スイッチ ドライバー スタック内のバインドが可能になります。 ドライバー スタック内でバインドされて有効になると、拡張機能は拡張可能スイッチのデータ パス内のすべてのパケット トラフィックに公開されます。 これにより、拡張機能は、拡張可能スイッチ ポートにパケットを監視、変更、転送できます。 これにより、拡張機能は、さまざまな Hyper-V パーティションで使用される仮想ネットワーク インターフェイス内のパケットを検査および挿入することもできます。

Hyper-V 拡張可能スイッチの詳細については、「Hyper-V 拡張可能スイッチ」を参照してください。