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印刷プロセッサの概要

印刷プロセッサーは、印刷ジョブのスプール データを印刷モニターに送信できる形式に変換するユーザー モード DLL です。 また、印刷ジョブを一時停止、再開、取り消すアプリケーション要求の処理も担当します。

印刷ジョブのスプール データはスプール ファイルに入れられます。 印刷プロセッサは、ファイルを読み取り、データ ストリームに対して変換操作を実行し、変換されたデータをスプーラーに書き込みます。 スプーラーは、データ ストリームを適切な印刷モニターに送信します。

Windows には、次の表に示す印刷プロセッサが含まれています。

印刷プロセッサ 入力データ型 出力データ型
Localspl.dll EMF

RAW

[TEXT]
RAW
Sfmpsprt.dll PSCRIPT1 RAW

データ型の情報については、次のトピックを参照してください。

EMF データ型

RAW データ型

TEXT データ型

PSCRIPT1 データ型

カスタマイズされた印刷プロセッサを作成して、Windows 2000 以降のオペレーティング システム バージョンでサポートされていないデータ型をサポートできます。 また、サポートされている 1 つ以上のデータ型をサポートするカスタマイズされた印刷プロセッサを提供することもできます。これにより、指定された印刷プロセッサによって提供される機能を変更できます。

印刷プロセッサは、ドライバーのインストール中にプリンター ドライバーに関連付けられているため、同じデータ型をサポートする複数の印刷プロセッサが共存できます。 詳細については、印刷プロセッサのインストールを参照してください。

印刷プロセッサをコンパイルするときに、Unicode フラグを UNICODE #define 設定します。 たとえば、印刷プロセッサ コードでは、LPWSTR 型のワイド文字列のみを使用する必要があります。