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エラー レコードの永続化メカニズム

エラー レコードの永続化は、エラー レコードを不揮発性ストレージに格納できるメカニズムです。 その結果、致命的なハードウェア エラー条件のためにオペレーティング システムを再起動する必要がある場合、エラー レコードは保持されます。 このメカニズムでは、システムの再起動時に致命的なハードウェア エラー条件に関連するキャプチャされたエラー データが失われないよう、エラー レコードが保持されます。

致命的なハードウェア エラーが発生した後にシステムを再起動すると、オペレーティング システムはシステムを再起動する前に保存されていたすべてのエラー レコードを検索して取得します。 システムをオペレーティング システムに再起動できない場合、障害が発生したシステムにアクセスできるシステム ファームウェアまたはリモート管理ソフトウェアは、保存されているエラー レコードを取得してエラー分析を実行できます。

プラットフォーム固有のハードウェア エラー ドライバー (PSHED) は、オペレーティング システムとハードウェア プラットフォーム間のエラー レコード永続化インターフェイスを実装して、エラー レコードを保存および取得します。 x64 ベースおよび x86 ベースのシステムの場合、PSHED は ACPI エラー レコード シリアル化テーブル (ERST) をサポートします。 Itanium ベースのシステムの場合、PSHED は、拡張ファームウェア インターフェイス (EFI) ランタイム変数サービスに対するハードウェア エラー レコード拡張をサポートします。 プラットフォーム ベンダーは、ハードウェアまたはファームウェアにこれらのエラー レコード永続化メカニズムを実装することをお勧めします。

ハードウェア プラットフォームが、PSHED でサポートされているエラー レコード永続化メカニズムと互換性のあるハードウェアまたはファームウェアを実装していない場合、プラットフォーム ベンダーは、エラー レコード永続化に参加する PSHED プラグインを実装する必要があります。 この PSHED プラグインは、ハードウェア プラットフォームによって実装されるエラー レコード永続化メカニズムとやり取りします。 PSHED プラグインを実装する方法について詳しくは、「プラットフォーム固有のハードウェア エラー ドライバー プラグイン」をご覧ください。

エラー レコード永続化は、Windows Server 2008、Windows Vista SP1、およびそれ以降のバージョンの Windows でサポートされています。