監査モードにおいてドライバーをオンラインで追加する

応答ファイルを使用すると、コンピューターを監査モードで起動するときに、デバイス ドライバーのインストールを自動化できます。

デバイス ドライバーの追加

auditSystem 構成パスは、Windows がシステム コンテキストで実行されている間、ユーザーが監査モードでコンピューターにログオンする前に、無人セットアップ設定を処理します。 auditSystem 構成パスは、コンピューターを監査モードで起動する場合にのみ実行します。 auditSystem 構成パスの処理中にデバイス ドライバーを追加するには、応答ファイルの auditSystem 構成パスに Microsoft-Windows-PnpCustomizationsNonWinPE コンポーネントを追加し、各デバイス ドライバーのパスを指定します。 セットアップを実行した後、Windows を監査モードで起動します。 /audit オプションを付けて Sysprep コマンドを実行して、次回起動するときに監査モードで起動するようにコンピューターを構成できます。 または、応答ファイルで、Microsoft-Windows-Deployment\Reseal\Mode 設定を audit に構成できます。 詳細については、「Windows の無人セットアップに関するリファレンス」を参照してください。

auditSystem 構成パス中にデバイス ドライバーを追加するには

  1. 監査モードでインストールする、デバイス ドライバーの .inf ファイルを見つけます。

  2. テクニシャン コンピューターで、Windowsシステム イメージ マネージャー (Windows SIM) を開きます。 [スタート] をクリックし、「Windows System Image Manager」と入力してから [Windows システム イメージ マネージャー] を選択します。

  3. 応答ファイルを開き、[コンポーネント] ノードを展開し、使用可能な設定を表示します。

  4. auditSystem 構成パスに、応答ファイルの Microsoft-Windows-PnpCustomizationsNonWinPE コンポーネントを追加します。

  5. 応答ファイルの [Microsoft-Windows-PnpCustomizationsNonWinPE] ノードを展開します。 [DevicePaths] を右クリックし、[新しい PathAndCredentials の挿入] を選択します。

    PathAndCredentials という新しい一覧項目が表示されます。

  6. アクセスする場所ごとに、個別の PathAndCredentials 一覧項目を追加します。

  7. Microsoft-Windows-PnpCustomizationsNonWinPE コンポーネントで、デバイス ドライバーのパスを指定し、ファイルがネットワーク共有上にある場合はファイルへのアクセスに使用する資格情報を指定します。

    デバイス ドライバーへのパスを複数指定するには、複数の PathAndCredentials 一覧項目を追加します。 複数の一覧項目を追加するときは、パスごとに Key の値を増やす必要があります。 たとえば、2 つの別個のドライバー パスを追加する場合、最初のパスの Key 値を 1 にし、2 番目のパスの Key 値を 2 にします。

  8. 応答ファイルを保存し、Windows SIM を閉じます。 応答ファイルは次の例のようにする必要があります。

    <?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> 
    <unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
       <settings pass="auditSystem">
          <component name="Microsoft-Windows-PnpCustomizationsNonWinPE" processorArchitecture="x86" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" xmlns:wcm="http://schemas.microsoft.com/WMIConfig/2002/State" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
             <DriverPaths>
                <PathAndCredentials wcm:keyValue="1" wcm:action="add">
                   <Credentials>
                      <Domain>Fabrikam</Domain> 
                      <Password>MyPassword</Password> 
                      <Username>MyUserName</Username> 
                   </Credentials>
                   <Path>\\networkshare\share\drivers</Path> 
                </PathAndCredentials>
             </DriverPaths>
          </component>
       </settings>
    </unattend>
    
  9. Windows プレインストール環境 (Windows PE) で起動し、Windows セットアップを実行し、応答ファイルの名前を指定します。 次に例を示します。

    Setup /unattend:C:\unattend.xml
    

    指定した応答ファイルはシステムにキャッシュされるので、監査モードを実行するときに、コンピューターは応答ファイルの設定を適用します。

    セットアップが完了します。

  10. /audit オプションを付けて Sysprep コマンドを実行して、次回起動するときに監査モードで起動するようにコンピューターを構成します。 次に例を示します。

    Sysprep /audit /reboot
    

    Windows を監査モードで再起動すると、応答ファイルで指定したデバイス ドライバーが追加されます。

PNPUtil ツールを使用して、実行中のオペレーティング システムでのドライバーの追加、削除、および列挙を行えます。 PNPUtil を使用してプラグ アンド プレイ ドライバーを追加または削除する方法の詳細については、「プラグ アンド プレイ デバイスをインストールする」を参照してください。

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監査モードの概要

監査モードまたは OOBE での Windows のブート