compact

NTFS パーティション上のファイルまたはディレクトリの圧縮を表示または変更します。 パラメーターが指定されていない場合、compact では、現在のディレクトリとそこに含まれているすべてのファイルの圧縮状態が表示されます。

構文

compact [/C | /U] [/S[:dir]] [/A] [/I] [/F] [/Q] [/EXE[:algorithm]] [/CompactOs[:option] [/windir:dir]] [filename [...]]

パラメーター

パラメーター 説明
/c 指定したディレクトリまたはファイルを圧縮します。 ディレクトリには後で追加されたファイルが圧縮されるようにマークされます。ただし、/EXE パラメーターが指定されている場合を除きます。
/U 指定したディレクトリまたはファイルの圧縮を解除します。 ディレクトリには後で追加されたファイルが圧縮されないようにマークされます。 /EXE パラメーターを指定すると、実行可能ファイルとして圧縮されたファイルのみが圧縮を解除されます。/EXE パラメーターを指定しない場合、NTFS 圧縮ファイルのみが圧縮を解除されます。
/s[:<dir>] 指定したディレクトリとすべてのサブディレクトリ内のファイルに対して、選択した操作を実行します。 既定では、現在のディレクトリが <dir> 値として使用されます。
/a 隠しファイルまたはシステム ファイルを表示します。 既定では、これらのファイルは含まれません。
/i 指定された操作の実行を続行し、エラーを無視します。 既定では、エラーが発生すると、このコマンドは停止します。
/f 指定したディレクトリまたはファイルの圧縮または圧縮解除を強制的に実行します。 既に圧縮されたファイルは、既定ではスキップされます。 /f パラメーターは、システム クラッシュによって操作が中断されたときに部分的に圧縮されたファイルの場合に使用されます。 ファイル全体を強制的に圧縮するには、/c および /f パラメーターを使用して、部分的に圧縮されたファイルを指定します。
/q 最も重要な情報のみを報告します。
/EXE 頻繁に読み取られるが変更されない実行可能ファイルに対して最適化された圧縮を使用します。 サポートされているアルゴリズムは次のとおりです。
  • XPRESS4K (最速および既定値)
  • XPRESS8K
  • XPRESS16K
  • LZX (最もコンパクト)
/CompactOs システムの圧縮状態を設定または照会します。 サポートされているオプションは次のとおりです。
  • query - システムの圧縮状態を照会します。
  • always - すべてのオペレーティング システム バイナリを圧縮し、システム状態を圧縮に設定します。これは管理者が変更しない限りそのままです。
  • never - すべてのオペレーティング システム バイナリの圧縮を解除し、システム状態を非圧縮に設定します。これは管理者が変更しない限りそのままです。
/windir オフライン オペレーティング システムを照会するときに、/CompactOs:query パラメーターと共に使用します。 Windows がインストールされているディレクトリを指定します。
<filename> パターン、ファイル、またはディレクトリを指定します。 複数のファイル名、* および ? のワイルドカード文字を使用できます。
/? コマンド プロンプトにヘルプを表示します。

解説

  • このコマンドは、NTFS ファイル システムの圧縮機能のコマンドラインバージョンです。 ディレクトリの圧縮状態は、ファイルがディレクトリに追加されたときに自動的に圧縮されるかどうかを示します。 ディレクトリの圧縮状態を設定しても、必ずしもディレクトリに既に存在するファイルの圧縮状態が変更されるわけではありません。

  • このコマンドを使用して、DriveSpace または DoubleSpace を使用して圧縮されたボリュームの読み取り、書き込み、マウントを行うことはできません。 また、このコマンドを使用して、ファイル アロケーション テーブル (FAT) または FAT32 パーティションを圧縮することもできません。

現在のディレクトリ、そのサブディレクトリ、および既存のファイルの圧縮状態を設定するには、次のように入力します。

compact /c /s

現在のディレクトリ自体の圧縮状態を変更せずに、現在のディレクトリ内のファイルとサブディレクトリの圧縮状態を設定するには、次のように入力します。

compact /c /s *.*

ボリュームを圧縮するには、ボリュームのルート ディレクトリから次のように入力します。

compact /c /i /s:\

Note

この例では、すべてのディレクトリ (ボリューム上のルート ディレクトリを含む) の圧縮状態を設定し、ボリューム上のすべてのファイルを圧縮します。 /i パラメーターを指定すると、エラー メッセージによって圧縮プロセスが中断されません。

\tmp ディレクトリと \tmp のすべてのサブディレクトリにある .bmp ファイル名拡張子を持つすべてのファイルを、ディレクトリの圧縮属性を変更せずに圧縮するには、次のように入力します。

compact /c /s:\tmp *.bmp

システム クラッシュ中に部分的に圧縮された、ファイル zebra.bmp の完全な圧縮を強制的に実行するには、次のように入力します。

compact /c /f zebra.bmp

ディレクトリ c:\tmp にあるすべてのファイルの圧縮状態を変更せずに、ディレクトリから圧縮属性を削除するには、次のように入力します。

compact /u c:\tmp