ドメイン ネーム システム (DNS)

適用対象: Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016

ドメイン ネーム システム (DNS) は、TCP/IP を構成する業界標準のプロトコル スイートの 1 つであり、DNS クライアントと DNS サーバーが連携して、コンピューターとユーザーにコンピューター名から IP アドレスへのマッピング名前解決サービスを提供します。

注意

このトピックに加えて、次の DNS コンテンツが利用可能です。

Windows Server 2016 では、DNS は、サーバー マネージャーまたは Windows PowerShell コマンドを使用してインストールできるサーバーの役割です。 新しい Active Directory フォレストとドメインをインストールする場合、DNS はフォレストとドメインのグローバル カタログ サーバーとして Active Directory と共に自動的にインストールされます。

Active Directory Domain Services (AD DS) は、ドメイン コントローラーの場所のメカニズムとして DNS を使用します。 認証、更新、検索などの Active Directory の主な操作が実行されると、コンピューターにより DNS を使用して Active Directory ドメイン コントローラーが検索されます。 さらに、ドメイン コントローラーは、DNS を使用して互いを検索します。

DNS クライアント サービスは、Windows オペレーティング システムのすべてのクライアントおよびサーバー バージョンに含まれており、オペレーティング システムのインストール時に既定で実行されます。 DNS サーバーの IP アドレスを使用して TCP/IP ネットワーク接続を構成すると、DNS クライアントから DNS サーバーに対してクエリが実行され、ドメイン コントローラーが検出されて、コンピューター名が IP アドレスに解決されます。 たとえば、Active Directory ユーザー アカウントを持つネットワーク ユーザーが Active Directory ドメインにログインすると、DNS クライアント サービスにより DNS サーバーに対してクエリが実行され、Active Directory ドメインのドメイン コントローラーが検索されます。 DNS サーバーがクエリに応答し、ドメイン コントローラーの IP アドレスをクライアントに提供すると、クライアントはドメイン コントローラーに接続し、認証プロセスを開始できます。

Windows Server 2016 DNS サーバーと DNS クライアント サービスでは、TCP/IP プロトコル スイートに含まれている DNS プロトコルが使用されます。 次の図に示すように、DNS は TCP/IP 参照モデルのアプリケーション層の一部です。

DNS in TCP/IP