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Seek コマンドの時刻形式

[このページに関連付けられている機能 DirectShow は、従来の機能です。 MediaPlayer、IMFMediaEngine、Media Foundation のオーディオ/ビデオ キャプチャに置き換わりました。 これらの機能は、Windows 10とWindows 11用に最適化されています。 新しいコードでは、可能であれば、DirectShow ではなく Media Foundation で MediaPlayerIMFMediaEngineAudio/Video Capture を使用することを強くお勧めします。 Microsoft は、レガシ API を使用する既存のコードを、可能であれば新しい API を使用するように書き換えるよう提案しています。]

IMediaSeeking インターフェイスのメソッドの多くは、現在の位置や停止位置などの位置の値を表すパラメーターを持っています。 既定では、これらのパラメーターは、参照時間とも呼ばれる 100 ナノ秒の単位で表されます。 シークできるフィルターは、参照時間によるシークをサポートする必要があります。 フィルターによっては、特定のフレーム番号をシークしたり、ストリーム内の特定のバイト オフセットをシークしたりするなど、他の時間単位を使用してシークすることもできます。 これらの時間単位はそれぞれ時間形式と呼ばれ、グローバル一意識別子 (GUID) によって定義されます。 DirectShow で定義される時刻形式の一覧については、「 時刻形式 GUID」を参照してください。 サード パーティは、カスタム時刻形式の GUID を定義することもできます。

フィルター グラフの現在のフィルターで特定の時刻形式がサポートされているかどうかを確認するには、 IMediaSeeking::IsFormatSupported メソッドを 呼び出します。 形式がサポートされている場合、メソッドはS_OKを返します。 それ以外の場合は、S_FALSEまたはエラー コードが返されます。 形式がサポートされている場合は、 IMediaSeeking::SetTimeFormat メソッドを呼び出して、その形式に切り替えることができます。 SetTimeFormat メソッドが成功した場合、後続のシーク コマンドは新しい時刻形式を使用して表されます。

次の例では、グラフがフレーム番号によるシークをサポートしているかどうかを確認します。 その場合は、フレーム番号 20 をシークします。

hr = pSeek->IsFormatSupported(&TIME_FORMAT_FRAME);
if (hr == S_OK)
{
    hr = pSeek->SetTimeFormat(&TIME_FORMAT_FRAME);
    if (SUCCEEDED(hr))
    {
        // Seek to frame number 20.
        LONGLONG rtNow = 20;
        hr = pSeek->SetPositions(
            &rtNow, AM_SEEKING_AbsolutePositioning, 
            0, AM_SEEKING_NoPositioning);
    }
}

時刻形式は seek コマンドにのみ適用されることに注意してください。 グラフの再生やその他のアクションには影響しません。