IAudioRenderClient インターフェイス (audioclient.h)

IAudioRenderClient インターフェイスを使用すると、クライアントは出力データをレンダリング エンドポイント バッファーに書き込みます。 クライアントは、パラメーター riidREFIID IID_IAudioRenderClientに設定された IAudioClient::GetService メソッドを呼び出して、ストリーム オブジェクトの IAudioRenderClient インターフェイスへの参照を取得します。

このインターフェイスのメソッドは、オーディオ レンダリング データを含むデータ パケットの移動を管理します。 データ パケットの長さは、パケット内のオーディオ フレームの数として表されます。 オーディオ フレームのサイズは、クライアントが IAudioClient::GetMixFormat メソッドを呼び出して取得する WAVEFORMATEX 構造体の nBlockAlign メンバーによって指定されます。 オーディオ フレームのサイズ (バイト単位) は、ストリーム内のチャネルの数にチャンネルあたりのサンプル サイズを乗算した値と等しくなります。 たとえば、16 ビット サンプルを含むステレオ (2 チャネル) ストリームの場合、フレーム サイズは 4 バイトです。 パケットには、常に整数のオーディオ フレームが含まれます。

IAudioRenderClient インターフェイス インスタンスを解放する場合、クライアントは、オブジェクトを作成した IAudioClient::GetService の呼び出しと同じスレッドからインターフェイスの Release メソッドを呼び出す必要があります。

IAudioRenderClient インターフェイスを使用するコード例については、次のトピックを参照してください。

継承

IAudioRenderClient インターフェイスは、IUnknown インターフェイスから継承されます。 IAudioRenderClient には、次の種類のメンバーもあります。

メソッド

IAudioRenderClient インターフェイスには、これらのメソッドがあります。

 
IAudioRenderClient::GetBuffer

呼び出し元がデータ パケットを書き込むことができるレンダリング エンドポイント バッファー内の次の使用可能な領域へのポインターを取得します。
IAudioRenderClient::ReleaseBuffer

ReleaseBuffer メソッドは、IAudioRenderClient::GetBuffer メソッドの前の呼び出しで取得したバッファー領域を解放します。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows Vista [デスクトップ アプリのみ | UWP アプリ]
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2008 [デスクトップ アプリ | UWP アプリ]
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー audioclient.h

こちらもご覧ください

コア オーディオ インターフェイス

IAudioClient::GetMixFormat

IAudioClient::GetService

WASAPI