IADsCollection インターフェイス (iads.h)
IADsCollection インターフェイスは、ホストしている ADSI オブジェクトがディレクトリ サービスの名前付きデータ要素の任意のセットを定義および管理できるようにするデュアル インターフェイスです。 コレクションは、配列全体を並べ替えることなく個々の項目を追加または削除できる点で、要素の配列とは異なります。
コレクション オブジェクトは、プロセスやアクティブな通信セッションなどの揮発性データに対応する 1 つ以上の項目と、ディレクトリ サービスの物理エンティティなどの永続データを表すことができます。 たとえば、コレクション オブジェクトは、キュー内の印刷ジョブの一覧、またはサーバーに接続されているアクティブなセッションの一覧を表すことができます。 コレクション オブジェクトは任意のデータ セットを表すことができますが、コレクション内のすべての要素が同じ型である必要があります。 データは Variant 型です。
ADSI では、コレクション オブジェクトの 2 つの特殊なケースを操作するための IADsMembers インターフェイスと IADsContainer インターフェイスも公開されます。 IADsMembers は、共通メンバーシップを共有するオブジェクトのコレクションに使用されます。 このようなオブジェクトの例としては、グループに属するユーザーがあります。 IADsContainer は 、他のオブジェクトを含む ADSI オブジェクトに適用されます。 この例として、ディレクトリ ツリーまたはネットワーク トポロジがあります。
継承
IADsCollection インターフェイスは、IDispatch インターフェイスから継承されます。 IADsCollection には、次の種類のメンバーもあります。
メソッド
IADsCollection インターフェイスには、これらのメソッドがあります。
IADsCollection::Add 名前付き項目をコレクションに追加します。 |
IADsCollection::get__NewEnum IADsCollection::get__NewEnum メソッドは、この ADSI コレクション オブジェクトに IEnumVARIANT を実装する依存列挙子オブジェクトを取得します。 関数名 (get__NewEnum) には 2 つのアンダースコア文字があることに注意してください。 |
IADsCollection::GetObject コレクションの項目を取得します。 |
IADsCollection::Remove IADsCollection::Remove メソッドは、この ADSI コレクション オブジェクトから名前付き項目を削除します。 |
解説
ADSI システム プロバイダーのうち、アクティブなファイル サービス セッション、リソース、および印刷ジョブを処理するには、WinNT プロバイダーのみがこのインターフェイスをサポートしています。
要件
サポートされている最小のクライアント | Windows Vista |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2008 |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | iads.h |