Wow64GetThreadSelectorEntry 関数 (winbase.h)
指定したセレクターと WOW64 スレッドの記述子テーブル エントリを取得します。
構文
BOOL Wow64GetThreadSelectorEntry(
[in] HANDLE hThread,
[in] DWORD dwSelector,
[out] PWOW64_LDT_ENTRY lpSelectorEntry
);
パラメーター
[in] hThread
指定したセレクターを含むスレッドへのハンドル。 ハンドルは、スレッドへのアクセスTHREAD_QUERY_INFORMATION使用して作成されている必要があります。 詳細については、「 スレッド セキュリティとアクセス権」を参照してください。
[in] dwSelector
スレッドの記述子テーブルで検索するグローバルまたはローカルセレクター値。
[out] lpSelectorEntry
指定したセレクターに指定したスレッドの記述子テーブルにエントリがある場合に記述子テーブル エントリのコピーを受け取る WOW64_LDT_ENTRY構造体への ポインター。 この情報を使用して、セグメント相対アドレスを線形仮想アドレスに変換できます。
戻り値
関数が成功すると、戻り値は 0 以外になります。 その場合、 lpSelectorEntry パラメーターが指す構造体は、指定された記述子テーブル エントリのコピーを受け取ります。
関数が失敗した場合は、0 を返します。 詳細なエラー情報を得るには、GetLastError を呼び出します。
解説
Wow64GetThreadSelectorEntry 関数は、64 ビット システムでのみ機能し、64 ビット プロセスでのみ呼び出すことができます。 この関数が 32 ビット プロセスによって呼び出された場合、関数は ERROR_NOT_SUPPORTED で失敗します。 32 ビット プロセスでは、代わりに GetThreadSelectorEntry 関数を使用する 必要があります。
デバッガーでは、この関数を使用して、セグメント相対アドレスを線形仮想アドレスに変換します。 ReadProcessMemory 関数と WriteProcessMemory 関数では、線形仮想アドレスが使用されます。
要件
要件 | 値 |
---|---|
サポートされている最小のクライアント | Windows 7 [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー | Windows Server 2008 R2 [デスクトップ アプリのみ] |
対象プラットフォーム | Windows |
ヘッダー | winbase.h (Windows.h を含む) |
Library | Kernel32.lib |
[DLL] | Kernel32.dll |