SCardCancel 関数 (winscard.h)

SCardCancel 関数は、特定のリソース マネージャー コンテキスト内のすべての未処理のアクションを終了します。

取り消すことができる要求は、スマート カードまたはユーザーによる外部アクションの待機を必要とする要求のみです。 このような未処理のアクション要求は、アクションが取り消されたことを示す状態で終了します。 これは、未処理 の SCardGetStatusChange 呼び出しを強制的に終了させる場合に特に便利です。

構文

LONG SCardCancel(
  [in] SCARDCONTEXT hContext
);

パラメーター

[in] hContext

リソース マネージャー コンテキストを識別するハンドル。 リソース マネージャー コンテキストは、 SCardEstablishContext の以前の呼び出しによって設定されます。

戻り値

この関数は、成功するか失敗したかに応じて異なる値を返します。

リターン コード 説明
Success
SCARD_S_SUCCESS。
障害
エラー コード。 詳細については、「 スマート カードの戻り値」を参照してください。

注釈

SCardCancel 関数は、スマート カード追跡関数です。 その他の追跡関数の詳細については、「 スマート カード追跡関数」を参照してください。

次の例では、指定したコンテキスト内のすべての未処理のアクションを取り消します。 この例では、lReturn が LONG 型の既存の変数であり、hContext が SCardEstablishContext の以前の呼び出しから受信した有効なハンドルであることを前提としています。


lReturn = SCardCancel( hContext );
if ( SCARD_S_SUCCESS != lReturn )
    printf("Failed SCardCancel\n");

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows XP (デスクトップ アプリのみ)
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー winscard.h
Library Winscard.lib
[DLL] Winscard.dll

こちらもご覧ください

SCardEstablishContext

SCardGetStatusChange

SCardLocateCards