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NTLMSSP

認証サービス識別子が RPC_C_AUTHN_WINNT である NTLMSSP は、DCOM のすべてのバージョンで利用できるセキュリティ サポート プロバイダーです。 認証には NTLM プロトコルが使用されます。 NTLM では、認証時にユーザーのパスワードがサーバーに実際に送信されることはありません。 そのため、ユーザーがアクセスできるネットワーク リソースにアクセスするために、偽装中にサーバーでパスワードを使用することはできません。 ローカル リソースにのみアクセスできます。

NTLM は、ローカルとコンピューター間の両方で機能します。 つまり、クライアントとサーバーが異なるコンピューター上にある場合でも、NTLM はクライアントがそのユーザーであることを確認できます。

NTLM では、クライアントの ID は doメイン 名、ユーザー名、およびパスワードまたはトークンによって表されます。 サーバーが CoQueryClientBlanket を呼び出すと、クライアントのドメイン名とユーザー名が返されます。 ただし、サーバーが CoImpersonateClient を呼び出すと、クライアントのトークンが返されます。 クライアントとサーバーの間に信頼関係がなく、サーバーにクライアントと同じ名前とパスワードを持つローカル アカウントがある場合、そのアカウントがクライアントを表すために使用されます。

NTLM では、相互認証のクロススレッドとクロスプロセスがサポートされます (ローカルのみ)。 IClientSecurity::SetBlanket の呼び出しでクライアントがサーバーのプリンシパル名ドメイン ユーザーと指定した場合、サーバーの ID はそのプリンシパル名と一致する必要があります。そうしないと、呼び出しは失敗します。 クライアントが NULL を指定した場合、サーバーの ID はチェックされません。

NTLM では、委任偽装レベルのクロススレッドとクロスプロセスもサポートされます (ローカルのみ)。

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