ディスク クォータの制限

各ファイルが使用するディスク領域は、ファイルを所有するユーザーに直接課金されます。 ファイルの所有者は、ファイルのセキュリティ情報のセキュリティ識別子 (SID) によって識別されます。 ユーザーに課金されるディスク領域の合計は、すべてのデータ ストリームの長さの合計です。 つまり、プロパティ セット ストリームと常駐ユーザー データ ストリームは、ユーザーのクォータに影響します。

クォータは、ファイルに関連付けられている再解析ポイント、セキュリティ記述子、またはその他のメタデータには課金されません。 ファイルの圧縮または圧縮解除は、ファイルに対して報告されるディスク領域には影響しません。 そのため、あるボリュームのクォータ設定を別のボリュームの設定と比較できます。

次の表に示すように、ディスク クォータの制限には 2 種類があります。

制限 説明
警告しきい値
ユーザーに課金されるディスク領域がこの値を超えたときに、システム ログ ファイル エントリを生成するようにシステムを構成できます。
ハード クォータ
ユーザーに課金されるディスク領域がこの値を超えたときに、システム ログ ファイル エントリを生成するようにシステムを構成できます。 また、ユーザーに課金されるディスク領域がこの値を超えたときに、ユーザーに追加のディスク領域を拒否するようにシステムを構成することもできます。

NTFS ファイル システムは、ユーザーが最初にボリュームに書き込むときに、ユーザー クォータ エントリを自動的に作成します。 自動的に作成されるエントリには、ボリュームの既定の警告しきい値とハード クォータ制限値が割り当てられます。