埋め込みアプリ インストーラー ファイルを使用したアプリの更新

重要

埋め込みアプリ インストーラー ファイルは、Windows バージョン 10.0.21300.0 でご利用いただけます。 この機能を使用するには、このバージョン以降の Windows オペレーティング システムが MaxVersionTested で参照されている必要があります。

アプリ インストーラー ファイルは、Windows アプリが更新プログラムや修復を検索する際に走査することのできる更新パスを提供します。

埋め込みアプリ インストーラー ファイルを備えた Windows アプリを Visual Studio でビルド、発行するときは、Windows 10 SDK 2104 (以降) がインストールされていること、また、プロジェクトのプロパティで Windows 10 21H1 (以降) がターゲット バージョン (MaxVersionTested および MinVersion) として設定されていることを確認してください。 これが構成されていないと、Windows アプリのインストール時に、埋め込み AppInstaller の構成がデバイスに設定されません。

方法: MSIX Packaging Tool

以下の手順では、MSIX Packaging Tool を使用して既存の Windows アプリを編集し、埋め込みアプリ インストーラー アプリを追加する方法を説明します。

Note

以下のガイダンスは、アプリ インストーラー ファイルの作成を自動化する Visual Studio を使用するか、MSIX Toolkit を使用するか、または手動により、アプリ インストーラー ファイルが前もって作成されていることを想定しています。 アプリ インストーラー ファイルの作成のガイダンスについては、次のいずれかの Docs 記事を参照してください。

Windows アプリを編集用に開く

以下の手順では、Microsoft MSIX Packaging Tool アプリを使用して Windows アプリを編集する方法を説明します。

  1. Microsoft MSIX Packaging Tool を起動します (Microsoft Store から入手可能: MSIX Packaging Tool)。
  2. 既存のパッケージを編集するには、[Package editor] (パッケージ エディター) ボタンを選択します。
  3. [参照] ボタンを選択し、表示されたウィンドウで目的の Windows アプリを探して [開く] ボタンを選択します。
  4. [Open Package] (パッケージを開く) ボタンを選択します。

Windows アプリにアプリ インストーラー ファイルをインポートする

以下の手順では、Microsoft MSIX Packaging Tool アプリを使用して、既存の Windows アプリにアプリ インストーラー ファイルを埋め込む方法を説明します。 Microsoft MSIX Packaging Tool アプリを使用して既に Windows アプリが開かれ、編集可能な状態になっていることを想定しています。

  1. [MSIX Packaging Tool] の左側の [パッケージ ファイル] を選択します。
  2. ツリー ビュー内の [パッケージ] エントリを展開します。
  3. [パッケージ] を右クリックし、ドロップダウン メニューから [ファイルの追加] を選択します。
  4. 表示されたウィンドウ内の [参照] ボタンを選択し、アプリ インストーラー ファイルに移動、選択して、[開く] ボタンを選択します。
  5. [保存] を選択します。

AppxManifest を更新する

以下の手順では、Windows アプリに追加しておいたアプリ インストーラー ファイルを指し示すように AppxManifest を更新する方法を説明します。

  1. [MSIX Packaging Tool] の左側の [パッケージ情報] を選択します。
  2. [パッケージ情報] セクションの一番下までスクロールします。
  3. [ファイルを開く] ボタンを選択し、メモ帳ウィンドウで AppxManifest を開きます。
  4. <Package> のプロパティには必ず、次の名前空間と無視できる名前空間を含めてください。
    <Package xmlns="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/foundation/windows10"
        xmlns:mp="http://schemas.microsoft.com/appx/2014/phone/manifest"
        xmlns:uap="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/uap/windows10"
        xmlns:uap13="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/uap/windows10/13" 
        xmlns:build="http://schemas.microsoft.com/developer/appx/2015/build"
        IgnorableNamespaces="uap mp uap13 build">
    
  5. <Properties> 内に、次の <uap13:AutoUpdate> と子パラメーターを追加します。
    <Properties>
        ...
        <uap13:AutoUpdate>
            <uap13:AppInstaller File="Update.appinstaller" />
        </uap13:AutoUpdate>
    </Properties>
    
  6. AppxManifest に加えた変更を保存します。
  7. AppxManifest メモ帳ウィンドウを閉じて、MSIX Packaging Tool に戻ります。

Note

上記の手順では、アプリ インストーラー ファイルの名前として "Update.appinstaller" を想定しています。

Windows アプリを閉じてパッケージ化する

以下の手順では、既存の Windows アプリを新しいバージョンとしてパッケージ化する方法を説明します。 所属する組織またはクライアントの要件を満たす "署名の基本設定" が構成済みであることを想定しています。

  1. [MSIX Packaging Tool][保存] ボタンを選択します。
  2. 表示されたウィンドウで、[Yes, Increment] (はい。インクリメントします) ボタンを選択します。
  3. 新たに更新した Windows アプリの保存先に移動し、[保存] ボタンを選択します。
  4. [閉じる] ボタンを選択します。
  5. [MSIX Packaging Tool] ウィンドウを閉じます。

方法: Visual Studio

最初に、Windows 10 SDK 2104 以降がインストールされた Windows 10 デバイスで作業していることを確認してください。 アプリをビルドするときに Target Version プロパティと Minimum Version プロパティを適切な値で設定するためには、この SDK が必要です。

アプリ インストーラー ファイルを埋め込む

以下の手順では、Windows アプリ (UWP) の Visual Studio プロジェクトにアプリ インストーラー ファイルを埋め込む方法を説明します。

  1. Visual Studio プロジェクトソリューション エクスプローラーで、Windows アプリの名前を右クリックします。
  2. ドロップダウン メニューから [追加][既存の項目] を選択します。
  3. アプリ インストーラー ファイルに移動してそのファイルを選択し、[追加] ボタンを選択します。
  4. ソリューション エクスプローラーで、確認のために [Update.appinstaller] をダブルクリックしてファイルを開きます。
  5. アプリ インストーラー ファイルが正しいことを確認してファイルを閉じます。

AppxManifest を更新する

以下の手順では、新しく埋め込んだアプリ インストーラー ファイルがターゲットとなるよう、Visual Studio プロジェクトで AppxManifest を更新する方法を説明します。

このガイドの前提条件は次のとおりです。

  • Windows 10 SDK 2104 以降がインストールされている。
  • Windows 10 バージョン 2104 以降がターゲットとなるようプロジェクトのプロパティが設定されている。
  • アプリ インストーラー ファイルの名前が Update.appinstaller である。
  1. Visual Studio プロジェクトで、トップ メニューから [ビルド] を選択します。
  2. ドロップダウン メニューから [ソリューションのビルド] を選択します。 Windows アプリが正常にビルドされたことを確認します。
  3. リボンから [ローカル コンピューター] を選択し、Windows アプリの機能をテストします。
  4. 起動したらすぐに Windows アプリを閉じ、デバッグを停止します。
  5. ソリューション エクスプローラーで [Package.appxmanifest] を右クリックします。
  6. ドロップダウン メニューから [コードの表示] を選択します。
  7. <Package> のプロパティには必ず、次の名前空間と無視できる名前空間を含めてください。
    <Package xmlns="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/foundation/windows10"
        xmlns:mp="http://schemas.microsoft.com/appx/2014/phone/manifest"
        xmlns:uap="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/uap/windows10"
        xmlns:uap13="http://schemas.microsoft.com/appx/manifest/uap/windows10/13" 
        xmlns:build="http://schemas.microsoft.com/developer/appx/2015/build"
        IgnorableNamespaces="uap mp uap13 build">
    
  8. <Properties> 内に、次の <uap13:AutoUpdate> と子パラメーターを追加します。
    <Properties>
        ...
        <uap13:AutoUpdate>
            <uap13:AppInstaller File="Update.appinstaller" />
        </uap13:AutoUpdate>
    </Properties>
    
  9. ファイルへの変更を保存して閉じます。

Windows アプリをビルドする

以下の手順では、サポートされるオペレーティング システムにインストールできる Windows アプリ パッケージを作成する方法を説明します。

  1. Visual Studio プロジェクトで、Windows アプリの名前を右クリックします。
  2. ドロップダウン メニューから [発行][Create App Packages] (アプリ パッケージの作成) を選択します。
  3. 新しい [Create App Packages] (アプリ パッケージの作成) ダイアログ ウィンドウで、[Sideloading] (サイドローディング) ラジオ ボタンを選択します。
  4. [次へ] ボタンを選択します。
  5. [はい、現在の証明書を使用します] ラジオ ボタンを選択します。
  6. Windows アプリに署名するための証明書を自動生成するか、既存の証明書をインポートします。
  7. [次へ] ボタンを選択します。
  8. Windows アプリのソリューション構成とバージョン、およびオプションで Windows アプリ バンドルのビルドを指定します。
  9. [作成] ボタンを選択します。