頂点バッファーとインデックス バッファー

"頂点バッファー" は、頂点データを格納するメモリ バッファーです。頂点バッファー内の頂点は、変換、照明の適用、クリッピングを実行するために処理されます。 インデックス バッファーは、インデックス データを含むメモリ バッファーであり、プリミティブのレンダリングに使用される、頂点バッファーへの整数オフセットです。

頂点バッファーには、レンダリング可能な任意の種類の頂点を含めることができます。変換済みでも未変換でも、照明が適用済みでも未適用でもかまいません。 頂点バッファー内の頂点を処理して、変換、照明の適用、クリッピング フラグの生成などの操作を実行できます。 変換は常に実行されます。

頂点バッファーは柔軟なため、変換されたジオメトリを再利用するための最適なステージング ポイントとなります。 1 つの頂点バッファーを作成し、その中の頂点に対して変換、照明、クリッピングを適用したら、そのモデルを必要に応じて何度でも、再変換なしでシーンにレンダリングできます。途中でレンダリング状態が変更されたとしても、再変換を行う必要はありません。 これは、複数のテクスチャを使うモデルをレンダリングする場合に便利です。ジオメトリを 1 回だけ変換すれば、必要なテクスチャの変更を加えながら、変換したジオメトリの一部を必要に応じてレンダリングすることができます。 頂点の処理後に行われたレンダリング状態の変更は、次に頂点が処理されるときに反映されます。

このセクションの内容

トピック 説明

バッファーの概要

バッファー リソースは完全に型指定されたデータのコレクションであり、要素にグループ化されます。 バッファーには、頂点バッファー 内のテクスチャ座標、インデックス バッファー内のインデックス、定数バッファー内のシェーダー定数データ、位置ベクトル、法線ベクトル、デバイスの状態などのデータが格納されます。

インデックス バッファー

インデックス バッファーは、インデックス データを含むメモリ バッファーであり、プリミティブのレンダリングに使用される、頂点バッファーへの整数オフセットです。

 

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