ADSI スキーマの使用

スキーマは、ディレクトリに格納されているオブジェクトのユニバースを定義します。 Active Directory では、スキーマは、ディレクトリ サービス オブジェクトが使用できる属性、または持つ必要がある属性を指定します。 また、値の範囲と属性の構文、およびそれらが単一値と複数値のどちらをサポートするかを指定します。 つまり、スキーマは、クラス定義、属性定義、属性構文によって編成されます。 ADSI には、スキーマから属性、クラス、構文データを読み取るための 3 つのインターフェイス (IADsClassIADsPropertyIADsSyntax) が用意されています。

Active Directory では、一連のスキーマ オブジェクトを使用して、動的に拡張可能なスキーマ管理を提供します。 不明なオブジェクトの詳細については、関連付けられているスキーマ オブジェクトを参照してください。 新しいクラス定義を作成したり、既存のクラス定義を拡張するには、適切なスキーマ オブジェクトを作成または拡張します。 スキーマ オブジェクトは、指定されたディレクトリのスキーマ コンテナーに編成されます。 オブジェクト スキーマ クラスにアクセスするには、オブジェクトの IADs.Schema プロパティを使用して ADsPath 文字列を取得し、その文字列を使用してオブジェクト スキーマ クラスの IADsClass インターフェイスにバインドします。

属性定義、つまり値の範囲、構文などを確認するには、ディレクトリ サービス オブジェクトでサポートされている各プロパティのスキーマ属性オブジェクトを調べます。 スキーマ属性オブジェクトにアクセスする方法の詳細については、IADsProperty を参照してください。

ADSI は、必要に応じて構文データを抽象化し、IADsSyntax を使用してオブジェクト データを表すために必要な構文を識別できるようにします。

Active Directory スキーマの詳細については、「Active Directory スキーマ」を参照してください。 スキーマ コンテナーの読み取りに使用するコード例については、「スキーマの読み取り」を参照してください。