IN6_PKTINFO構造体 (ws2ipdef.h)

in6_pktinfo構造は、受信した IPv6 パケット アドレス情報を格納するために使用され、Windows は受信パケットに関する情報を返すために使用され、パケットの送信に使用するローカル IPv6 アドレスを指定することもできます。

構文

typedef struct in6_pktinfo {
  IN6_ADDR ipi6_addr;
  ULONG    ipi6_ifindex;
} IN6_PKTINFO, *PIN6_PKTINFO;

メンバー

ipi6_addr

LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数と共に使用した場合の、受信パケットの IP ヘッダーからの宛先 IPv6 アドレス。 WSASendMsg 関数で使用するときに IP ヘッダーで設定するローカル ソース IPv6 アドレス。

ipi6_ifindex

LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数と共に使用されたときにパケットが受信されたインターフェイス。 WSASendMsg 関数と共に使用する場合にパケットを送信するインターフェイス。

解説

IPV6_PKTINFO ソケット オプションが SOCK_DGRAM または SOCK_RAW 型のソケットに設定されている場合、LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg) 関数によって返されるコントロール データ オブジェクトの 1 つに、受信パケット アドレス情報の格納に使用されるin6_pktinfo構造体が含まれます。

SOCK_DGRAM型またはSOCK_RAW型の IPv6 ソケットでは、アプリケーションは WSASendMsg 関数で送信するために使用するローカル IP ソース アドレスを特定できます。 WSAMSG 構造体で WSASendMsg 関数に渡される制御データ・オブジェクトの 1 つに、送信に使用するローカル IPv6 アドレスを指定するために使用されるin6_pktinfo構造が含まれている場合があります。

Windows Vista 以降用にリリースされた Microsoft Windows ソフトウェア開発キット (SDK) では、ヘッダー ファイルのorganizationが変更され、in6_pktinfo構造は Ws2tcpip.h ヘッダー ファイルに自動的に含まれる Ws2ipdef.h ヘッダー ファイルで定義されます。 Ws2ipdef.h ヘッダー ファイルを直接使用しないでください。

要件

   
サポートされている最小のクライアント Windows XP (デスクトップ アプリのみ)
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2003 (デスクトップ アプリのみ)
Header ws2ipdef.h (Ws2tcpip.h を含む)

関連項目

IPv6 Winsock アプリケーション用デュアルスタック ソケット

IPPROTO_IPV6 ソケット オプション

IPV6_PKTINFO

IP_PKTINFO

WSAMSG

LPFN_WSARECVMSG (WSARecvMsg)

WSASendMsg

in_pktinfo