開発者ツールでタイプ ライブラリを使用する方法

次の図は、さまざまな開発ツールが COM オブジェクトのタイプ ライブラリとどのように対話するかを示しています。 各タイプ ライブラリは、そのタイプ ライブラリに記述されている要素に関する情報を取得するためにツールが呼び出すことができる、標準的なプログラム インターフェイスを公開します。 この図では、GUID はグローバル一意識別子を表し、RPC はリモート プロシージャ コールを表します。

上の図では、MIDL コンパイラや Microsoft Visual C++ 開発システムによって提供されるウィザードなどの C++ 変換ツールがヘッダー ファイルとスタブ ファイルを生成します。 これらのファイルをプロジェクトに追加して、タイプ ライブラリで記述されている COM オブジェクトを使用できます。

同様に、Java では、開発者ツールによって Java クラスとソース ファイルが生成され、アプリケーションにインポートできます。

Visual Basic では、シナリオはやや簡単です。 追加のファイルを生成する必要はありません。 Visual Basic 環境には、コンピューターに現在インストールされている COM オブジェクトを一覧表示するダイアログ ボックスが用意されています。 アプリケーションから呼び出すコンポーネントを選択すると、コンポーネントまたは参照としてプロジェクトに追加されます。

OLE-COM ビューアーはタイプ ライブラリを読み取り、タイプ ライブラリに基づいて一時 IDL ファイルを生成し、ユーザーに表示します。 OLE-COM ビューアーには、タイプ ライブラリに一覧表示されている COM 要素の C++ 構文も表示されます。

タイプ ライブラリの詳細については、「タイプ ライブラリとオブジェクト記述言語」を参照してください。