Windows Media MP3 デコーダー

Windows Media MP3 デコーダーは、次の形式でエンコードされたオーディオ ファイルをデコードします。

  • ISO/IEC 11172-3 (MPEG-1 オーディオ) レイヤー 3
  • ISO/IEC 13818-3 (MPEG-2 オーディオ) レイヤー 3、低サンプリング周波数拡張

クラス識別子

Windows Media MP3 デコーダーのクラス識別子 (CLSID) は、定数 CLSID_CMP3DecMediaObjectで表されます。 CoCreateInstance を呼び出すことで、MP3 デコーダーのインスタンスを作成できます。

インターフェイス

MP3 デコーダー オブジェクトは IMediaObject インターフェイスを公開し、オブジェクトを DirectX Media Object (DMO) として使用できるようにし、オブジェクトを Media Foundation Transform (MFT) として使用できるように IMFTransform インターフェイスを公開します。

Windows Media MP3 デコーダーは、取得するインターフェイスと実行されている Windows のバージョンに応じて、DMO または MFT として動作します。 次の表は、Windows Media MP3 デコーダーが DMO または MFT として動作する条件を示しています。

オペレーティング システム デコーダーの動作
Windows XP Windows Media MP3 デコーダーは常に DMO として動作します。
Windows Vista 既定では、Windows Media MP3 デコーダーは DMO として動作します。 Windows Media MP3 デコーダーで IMFTransform インターフェイスまたは IPropertyStore インターフェイスを取得すると、MFT として動作します。
Windows 7 既定では、Windows Media MP3 デコーダーは DMO として動作します。 Windows Media MP3 デコーダーで IMFTransform インターフェイスを取得すると、MFT として動作します。

 

入力形式

次の表は、Windows Media MP3 デコーダーでサポートされている入力の種類を表すオーディオ形式タグを示しています。

タグ定数の書式設定 タグ値の書式設定 音声の形式
WAVE_FORMAT_MPEGLAYER3 0x55 ISO MPEG レイヤー 3

 

出力形式

次の表は、Windows Media MP3 デコーダーでサポートされている出力の種類を表すオーディオ形式タグを示しています。

タグ定数の書式設定 タグ値の書式設定 音声の形式
WAVE_FORMAT_PCM 0x0001 PCM 形式 (DMO または MFT として使用される場合)
WAVE_FORMAT_IEEE_FLOAT 0x0003 IEEE 浮動小数点 (MFT として使用される場合)
WAVE_FORMAT_EXTENSIBLE 0xFFFE WAVEFORMATEXTENSIBLE 構造体の PCM/IEEE 形式 (MFT として使用される場合)

 

Windows Media MP3 デコーダーは、次の出力メディアの種類をサポートし、列挙します。

  • 入力タイプと同じサンプリング・レートおよびチャネル数を持つ出力タイプ。
  • ステレオ入力用のモノラル出力。
  • ビット深度が 8 および 16 の出力の種類。
  • デコーダーが MFT として動作している場合の浮動小数点出力。

Windows Media MP3 デコーダーは、次の出力メディアの種類をサポートしていますが、列挙しません。

  • 入力タイプのサンプリング・レートの半分を持つ出力タイプ。
  • 入力タイプのサンプリング・レートの 4 分の 1 を持つ出力タイプ。

要件

要件
クライアント
Windows XP、Windows Vista、または Windows 7
Header
Wmcodecdsp.h
[DLL]
Mp3dmod.dll

こちらもご覧ください

Codec オブジェクト

コーデックの実装